「利用者」の丁寧な言い方は「ご利用者様」?別の言い方はある?

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企業にとっては、外部からやってくる人はすべて「お客様」という扱いになります。

 

しかし業界や施設の種類によっては、足を運ぶ人を全て「お客様」と呼ばないこともあります。

 

例えば介護施設においては、利用する人は「お客様」であることに間違いはないわけですが、「利用者」という呼び方をすることが多いものです。

 

この場合には、丁寧な言い方として「ご利用者様」としたほうが良いのでしょうか?

 

それとも、別の言い方があるのでしょうか?

「ご利用者」より「お客様」

利用するという意味を持つ単語の頭に「お」や「ご」を付けることによって、「ご利用」となり、これは文法的にもビジネスマナー的にも、正しい使い方です。

 

しかし、利用する人という意味の「利用者」にも、同じルールを適用できるのでしょうか?

 

丁寧な気持ちを表現したいために「ご利用者様」とする事例は、少なからず目にします。

 

しかし、「お」や」ご」を頭につける接頭辞は、名詞につける際にはNGではありませんが、動詞に変形できる言葉の場合には、動詞形にした上で「ください」を付けるのが正解です。

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「利用」という単語は、利用するという動詞に変形できるので、頭に「ご」をつけるなら、「ご利用ください」という形で使用するのがベターです。

 

もしも「利用する人」という意味で丁寧な言い方をしたい場合には、「お客様」とするのが正解でしょう。

 

しかし、「利用」という言葉を使った上で丁寧な言い方をしたいなら、「ご利用の方」としたほうが、ビジネスマナー的にも、日本語の使い方という点でも、間違いにはなりません。

 

利用する人が目にする看板や資料に記載する際には、「ご利用の方」「ご利用される方」のような表現方法にするのがおすすめです。

呼び方は違ってもお客様

施設や機関によっては、足を運ぶ人のことをお客様とは呼ばずに、利用者と呼ぶケースは少なくありません。

 

しかし、介護施設や公的機関を利用する人でも、運営側にとってはお客様という位置づけになる点では、呼び方が変わっても大きな違いはありません。

 

そのため、接客や言葉遣い、またマナーの点では、相手がお客様であると認識して、失礼がないような対応が必要です。

 

現場で利用客と接するスタッフと、運営側の事務スタッフとで、呼び方が変わってしまうと、相手が混乱する可能性があるかもしれません。

 

そうした事態を回避するためには、どちらの呼び方でも施設内で呼び方を統一するのが良いでしょう。

 

お客様と呼んでも、ご利用の方と呼んでも、相手に対して失礼に当たることはありません。

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