簿記の前払利息が資産に分類されるはなぜ?

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商業簿記の中でも、前払とつく勘定科目がいくつかあります。

 

前払利息は、文字通り借り入れたお金や設備の利息の事です。

 

返済は、当期ではなく翌期になります。

 

前払い利息は資産に分類します。

 

いったいなぜでしょうか。

 

前払費用は資産なのですが、借入金などの利息も資産になるのでしょうか。

 

借入金そのものは資産にはなりません。

 

よく出てくる質問ですが、わかりにくい簿記の仕訳理由を明確にして、お金の動き、決算の期間について考えてみましょう。

前払利息とは何か

前払利息(まえばらいりそく)を知るためには、前払費用を知っておく必要があります。

 

利息や家賃、保険料などあらかじめいつの期日にいくら払うのか決まっている支払があります。

 

これらを含めて前払費用といいます。

 

前払利息は、翌期以降に返済する予定の借入金などの利息を当期に払ってしまった場合に前払利息として仕訳けします。

 

なぜでしょうか。

 

それは決算月から数えて前と後に分かれるからです。

 

借入金を1月に受け取り決算は3月とします。

 

借入金の返済は2年後です。

 

利息は天引きされて受取りました。

 

決算時にはまだ返済されてないのですが、翌期の分の利息はすでに払ってしまった状態です。

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前払利息がなぜ資産になるのか

前払利息は、なぜ資産に仕訳されるのか、その性質を知らなくてはいけません。

 

借入金などを行う場合、契約内容によって返済予定が2年後などになる場合があります。

 

その際、合意に基づき返済時の利息をあらかじめ差し引いて貸付したり、一部の利息だけ払う事もできます。

 

利息は元本に対して年に何%つくかで金額が計算できます。

 

借入時に差し引かれた場合、返済は2年後の契約でも利息はすでに支払っているので、前払利息なのです。

 

問題はなぜ資産かという事ですが、前倒しで払っているので、もし急な収入が発生して当期内で返済が完了したら、この利息分は返金してもらうからです。

 

そのため、債権という扱いになり債権は請求する事ができる権利なので資産となります。

前払利息と支払利息の違いとは

なぜ前払利息と支払利息の違いを出すかというと、似ている言葉ですが、仕訳が全く違うからです。

 

支払利息は、借入金などにつく利息でここまでは前払利息と同じ定義です。

 

しかし支払利息は決算当期中に発生する利息の事で、前払利息は翌期以降に発生する利息を表します。

 

なぜならこの計算は1年ごとの計算で2年以上にわたる場合は長期前払費用の中の一つとして計上するからです。

 

もちろん、借入も返済も当期中に行った場合の利息は支払利息として損益計算書に計上します。

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