小計が「st」と記載されているが何の略なのか?

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帳簿を見てみると、会社や担当者によって多少異なる表記の仕方をしていることがあります。

 

特に外資系の経営をしている企業の場合、英語表記が入ってくることもあります。

 

そうした表記の違いとして、「小計」や「合計」を「st」とか「Gt」と記載しているケースがたまに見られます。

 

これは正しい意味なのか、どうしてこんな記載をするのかをチェックしてみましょう。

小計の英語略が「st」になる

小計を「st」、合計を「Gt」としているのは、英語の略を記載したものです。

 

「小計」は英語で「Sub Total」となり、その頭文字を取って「st」と記載しているのです。

 

合計額については、大文字で「TOTAL」と記載する習慣があります。

 

そこで、「Grand Total」を略して「Gt」としているのです。

 

このように、英語表記を使っているだけですので、小計を「st」、合計を「Gt」とするのは間違いではなく正しい使い方です。

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実際に、グローバル企業で国際会計基準で書類を作成している場合、簡易版の書類などにはこうした表記がなされていることも多いです。

用語の略称を使う際には注意が必要

このように、意味としては「小計」を「st」と記載するのは間違っていませんが、実際の現場では注意が必要です。

 

というのも、そもそもこうした表記をして理解してもらえないことが多いからです。

 

会計処理をしている人のほとんどは、すべて日本語の表記に慣れていますので、「st」などの見慣れない英語表記が入ってくると混乱してしまうのです。

 

いちいち確認を取るために他の人に聞くことになりますので、敬遠されてしまうでしょう。

 

そのため、あえて会社としてこうした英語略の表記の仕方をするよう求めているとか、使っている書類やソフトがそもそも略号を使用しているということでない限りは、避けた方が良いでしょう。

 

やはり、会計書類は自分だけでなく、周りの人が見て理解しやすいものとする必要があるからです。

 

また、たくさんの数字や項目が記載されていますので、できるだけ素早く書類の内容を把握できるようにすることも重要です。

 

そのためには、いつも使っている用語を記載し、余計なことを考えなくても書類を追っていける状態にまとめる必要もあります。

 

略号にした方が入力は楽に思えるかもしれませんが、後々のことを考えると皆が使い慣れている書き方にしてあげた方が良いでしょう。

 

統一感のある会計書類を作って、全体の効率を上げることを考えましょう。

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