事業外の支出を預金出納帳に記帳する方法!勘定科目は何を使う?
複式簿記の記帳を始めたばかりの個人事業主の方は、仕訳や記帳で戸惑うことも多いものです。
預金出納帳に事業外の入出金を記帳する時は、「事業主貸」や「事業主借」の勘定科目を使います。
預金出納帳に事業外の支出を記帳する時は事業主貸で計上する
個人事業主と法人の経理で大きく違うのは、個人事業主は事業資金とプライベート資金が明確に区別されておらず、境目が曖昧なことです。
事業用口座で事業資金を取り扱うようにしていても、事業外の入出金というのは必ず出てきます。
例えば、毎月の生活費、家賃や水道光熱費の家事按分などです。
そこで、個人事業主の経理では、事業外の入出金に使うために、「事業主貸」と「事業主借」という独自の勘定科目が用意されています。
事業用口座から事業外の出金をした場合、事業用のお金を個人に貸したと見なし、「事業主貸」という勘定科目を使って、預金出納帳に記帳します。
生活費を引き出した場合や、事業用のクレジットカードで個人的な買い物をした場合などが当てはまります。
仕訳は、借方に「事業主貸」の勘定科目、貸方に「普通預金」の勘定科目で金額を記入します。
スポンサーリンク摘要欄に出金した理由(生活費として)などをメモしておきましょう。
反対に、事業用口座に個人的な入金があった場合や、プライベート口座から事業のお金を支払った場合は、「事業主借」という勘定科目を使用します。
仕訳は、借方に「普通預金」の勘定科目、貸方に「事業主借」の勘定科目で金額を記入します。
後で確認した時に分かるよう、摘要欄に理由をメモしておきます。
事業資金は1つの事業用口座にまとめるのが理想
プライベートなお金と事業のお金を同じ口座で入出金していると、帳簿付けの回数が増えて、とても面倒になってしまいます。
事業のためにお金が動いたのか、プライベートでお金が動いたのかを分かりやすく区別するためにも、事業用口座とプライベート口座は分けるのが基本です。
開業に合わせて事業用の口座を開設し、月に1回生活費をプライベート口座に移動すれば、記帳も少なくて済み、楽になります。
会計ソフトと連携すれば、取引を自動で取り込んで現金出納帳や預金出納帳に反映することもできるようになります。
また、複式簿記で銀行のお金の流れを記帳するためには、金融機関や預金種類別、預金口座ごとに、預金出納帳を作成する必要があります。
事業用口座はなるべく1つにまとめるようにしましょう。
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