商品有高帳の残高が0の場合、次月繰越や前月繰越はどうすればいい?

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商品有高帳の記帳をしている時や、簿記の勉強で商品有高帳の問題を解いている時に、残高が0になると困惑してしまうものです。

 

そもそも0になってもおかしくないものなのか、疑問に思う方もいるでしょう。

 

また、繰越はどうすればいいのか、分からないという方もいるのではないでしょうか。

 

商品有高帳の残高が0の場合について、確認していきます。

商品有高帳で残高が0になる場合とは?

商品有高帳とは、商品ごとに帳簿を設けて在庫を管理し、払出単価を把握できる帳簿です。

 

受入・払出・残高の3つの欄に分かれており、それぞれに数量や単価、金額を記入できるようになっています。

 

商品入庫の際には受入欄に、商品出庫の際には払出欄に情報を記入し、都度、在庫の状況を残高欄に記入していきます。

 

商品有高帳では、在庫状況によっては残高が0になることはあり得ます。

 

例えば、商品の製造や入荷が販売に追いつかず、欠品(在庫切れ)の状態となってしまった場合が考えられます。

 

在庫を把握することで、商品があるのに在庫切れと伝えてしまったり、商品が無いのに注文を受けてしまったり、といった事態を防ぐために、商品有高帳をつけます。

 

機会損失を防ぐために記帳しているわけですから、在庫が0というのは正常な状態とは言えません。

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しかし、あり得ないわけでもありません。

 

また、期間限定の取扱い商品や生産終了した商品を売り切った場合も残高は0になります。

 

在庫がなくなっても、次の商品がすぐに入庫することもあれば、そのまま月末を迎えてしまうこともあるでしょう。

 

ただし、商品有高帳の残高がマイナスになることはありません。

 

マイナスの場合はどこかで記帳を間違った可能性があります。

商品有高帳の残高が0になったら次月繰越はどうする?

商品が一時的に在庫切れになったとしても、商品の取扱いが継続されていれば、後日また商品が入庫されてきます。

 

しかし、在庫切れのまま月末を迎えた場合はどうなるでしょうか。

 

通常であれば、商品有高帳は月末に帳簿を締め切って次月繰越を行い、翌月1日付けで前月繰越を行います。

 

では、残高が0の場合の次月繰越はどうすればいいのかと言うと、翌月に繰り越す在庫がないのですから、次月繰越は書けません。

 

よって、翌月の前月繰越も書けないということになります。

 

商品自体の取扱いを終了したのであれば、今後の入庫予定もないので、繰越の必要もありません。

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