「選出する」を敬語にするとどうなる?尊敬語、丁寧語、謙譲語の基本の使い方も解説

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多くの人やモノの中から選ぶことを「選出する」といいます。

 

この「選出する」を敬語であらわしたい場合、どのように書けば良いのでしょうか。

「選出する」の尊敬語とは

「選出する」は尊敬語で「ご選出」となります。

 

尊敬語は、相手や第三者の人間をたてる場合に使用します。

 

また人物以外にも、尊敬すべき人が起こした行為、ものごと、状態について高く位置づけることもあります。

 

会社勤めしている方なら自身の上司やお得意様、お客様。

 

学生なら学校の先生や塾の講師など、目上の人間を敬う気持ちから使います。

 

例えば「その件は先日部長がお答えになりました」の文章なら、この場にいない第三者の人間が「答えた」行為をたてています。

 

尊敬語の例としては以下のものがあります。

 

・いらっしゃる
・ご出席
・お荷物

 

「いらっしゃる」のように「来る」が変化するものから、「ご出席」や「お荷物」のように先頭に「ご」「お」がつくだけのものがあります。

 

「ご選出」もこのタイプで、尊敬語にすると「ご」+「選出」で「ご選出」となるのです。

 

例えば「大賞にご選出いただき誠にありがとうございます」とあったら、自身を選んでくれた人物をたてるために、大賞に敬意をあらわした文章になっています。

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「選出する」を丁寧語にする

他の「選出する」の敬語表現も見てみましょう。

 

丁寧語で表しています。

 

・選出します
・選出いたします

 

このように使います。

 

丁寧語とは、相手に対して丁寧に話す言葉です。

 

自分や自分側の人物、相手や相手側の人物、第三者など幅広い人や行為、ものごと、状態に使用できます。

 

丁寧語は語尾に以下の言葉がついた敬語です。

 

・です
・ます
・ございます

 

「選出」を丁寧語にすると意味が通らない語句となるため、「する」「いたす」を丁寧語にして、または丁寧語を語尾につけています。

 

・「選出します」→「する」の丁寧語の「します」をつけている
・「選出いたします」→謙譲語「いたす」に丁寧語の「ます」をつけて「いたします」にする

「選出する」の謙譲語

「選出する」を謙譲語であらわした場合、以下のようになります。

 

・選出いただき誠にありがとうございます
・最優秀作品賞に選出いただきました

 

どちらも謙譲語「いただく」をつけた形です。

 

謙譲語とは主語を低く位置づけ、相手や相手方の人間をたてる言葉です。

 

この主語とは何かというと、例えば主語が「課長」で、話す相手方がお得意様の場合を考えてみましょう。

 

「○○社長(得意先)。課長が○○社長の家に伺います」

 

このとき、課長は身内なので低い立場に位置づけ、お得意様の社長をたてた表現となっています。

 

この主語に相手や相手方の人間は使えないので気をつけましょう。

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