「この度」は二回目の取引で使っても問題ないか?
取引先の方にご挨拶のメールを送る時には、表現に気を遣うものです。
失礼がないように敬語表現や文法をチェックして、正しく意味を伝えられるようにすべきだからです。
そこで、取引が二回目となる方に、「この度は」と始めるのは間違いではないのか?という点を考えてみましょう。
そもそも、どんなケースで「この度」という表現を用いるのかを考えつつ、正しい書き方を学ぶことができます。
二回目でも「この度」は間違いではない
「この度」という表現は、最近起こった出来事や現在まで続いていることを指します。
そのため、二回目であろうと、最近取引がまとまったりお申し込みがあったりしたのであれば、問題なく使える表現となります。
「この度」に近い表現としては、「今度」という言葉もあります。
「今度」は近い未来について伝えることが多いとはいえ、やはりごく近い過去について伝えることもできます。
そのため、こちらを用いても間違いではありません。
しかし、「今度」と「この度」では受ける印象に違いがあります。
やはり、「この度」と言った方が固く、かしこまったニュアンスがあります。
スポンサーリンクもちろん、「今度」という表現でも失礼にあたるわけではありませんが、より敬意を示したいのであれば「この度」にすると良いでしょう。
他の言い換えとしては、「このほど」といった表現もあります。
これも近い過去を示す言葉ですので、ほぼ同じ意味で用いることができます。
やはりかしこまった表現ですので、大事な取引先へのご挨拶に含めても問題はありません。
回数を示す意味合いはない
二回目の取引にふさわしい表現かという点においては、回数が焦点となることもあります。
たとえば、サービスの一環として二回目のご利用に限り、料金を割引にするといった制度を設けている場合です。
そのケースでは、やはり回数に焦点を当てた言い方の方が誤解を招かずに済みます。
その点、「この度」という表現には回数のニュアンスは含まれていません。
単に、時間軸の話であり近い過去を示すだけだからです。
それが二回目であろうと一回目であろうと使える表現なのです。
そのため、より二回目ということを強調したいのであれば、「今回」という表現を使う方が適切でしょう。
「今回」という表現にすることによって、複数回の利用があったことを暗に示すことができ、その中でも直近の利用だったことを表現できるからです。
強調したいポイントによって使い分けてみましょう。
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