「お待たせしております」の使い方に違和感あり!正しい言い方は?
ビジネスシーンにおいては、こちらが丁寧な言い方をしたつもりでも、間違った使い方をしていることがあります。
丁寧な言葉で言いたいという気持ちを伝えることはできても、間違った使い方では相手に対して失礼ですし、常識を知らない人だと思われてしまうかもしれません。
違和感を感じるという人が一定数いる「お待たせしております」は、敬語として正しい使い方なのでしょうか?
もしも適切ではない使い方だとすると、どんな言い方をするのが正しいのでしょうか?
「お待たせしております」は敬語として間違っていない
「お待たせしております」は、相手を待たせている状態で使う言葉です。
敬語の使い方という点では、この使い方は間違いではありません。
しかし、「待たせている」という状況を敬語で表現しても、それだけで会話が成立するわけではないでしょう。
待たせている理由を述べるとか、待たせていて申し訳ないなど、「お待たせしております」の後に続く言葉があって初めて成立する敬語表現です。
「お待たせしております」だけで使うと、何を言いたいのか意味が伝わらないと感じる人や、違和感を覚えるという人がいるのは、そうした理由だと考えられます。
スポンサーリンクもしも、待たせていることに謝罪の意を伝えるのなら、
「お待たせしております。
大変申し訳ございません。」
としたり、
「お待たせしております。
ご不便をおかけすること、深くお詫び申し上げます。」
など、謝罪の言葉を添えることによって、「お待たせしております」の違和感を取り除くことができます。
もう待たなくて良い状況が来たら「お待たせいたしました」
他人を待たせており、まだその状況が変わらない場合には、「お待たせをしております」と現在進行形で表現するのが適切です。
現在進行形にすることによって、相手は、まだ待つ時間が終わっていないことを理解できます。
過去形にして「お待たせいたしました」とした場合には、相手が待っているという状態から解放されるという意味となります。
待合室で待っている人に対して「お待たせいたしました」と言えば、その人の順番が来ましたよというニュアンスとなるでしょう。
受付で待っている人に対して「お待たせしております」と言えば、もう少し待っていてくださいねというニュアンスとなりますが、「お待たせいたしました」と言えば、ようやく順番が来ましたと言う意味となります。
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