「ご自分用ですか?」は間違った表現なのか?
雑貨やファッションアイテム、ケーキなどを購入する時、店員から贈答用かどうかを尋ねられることがあります。
その際に「ご自分用ですか?」とか、「ご自身用ですか?」と聞かれたことがある方もいらっしゃるでしょう。
果たしてこの「ご自分用」という表現は敬語として正しい用い方なのでしょうか?
他にふさわしい言い方があるかどうかも見てみましょう。
「ご自分用」でも間違いとは言えない
表現としてまた文法という観点から見て、「ご自分用」と言っても特に間違いというわけではありません。
何かを相手自身にしてもらうように依頼する時には「ご自分で」という表現を使うこともありますので、そこから考えると「ご自分用」という言い方でも問題はないでしょう。
ただし、話し方によるところも大きいのですが、多少突き放したような印象を与えてしまうこともあります。
そのため、意味は全く同じでも多少改まった雰囲気に聞こえる「ご自身用」という言葉に言い換える人もいます。
といっても特に敬語レベルが変わるわけでもありませんし、意味が変化することもありません。
スポンサーリンク完全に印象の問題というところですので、自分でどちらが良いかを判断して使いましょう。
他の丁寧な言い方について
上記のように「ご自分用」と言っても、敬語表現として特に間違ったものとは言えません。
しかし、聞く人によっては多少気になる表現と受け止められる可能性があるのも事実です。
そのため、より丁寧な言い方をする必要が出てくるシーンもあるでしょう。
また、「ご自分」と明らかに商品の購入意図を限定して尋ねていることについても、良く思わない方もいます。
「なんでそんなことを聞かれなくてはいけないのか?」とか、「自分一人で使って問題があるのか?」と考えてしまうかもしれません。
一般にプレゼント目的で購入する方が多い商品であっても、個人として自分で消費する方も実際にいるわけです。
もし、プレゼントか自宅で使うのかということを質問したいのであれば、「ご贈答用でしょうか?」と聞くのが良いでしょう。
この質問の仕方であれば、プレゼントをするのであればシンプルに「そうです。」と答えられますし、そうでなくても何か購入意図を探られているような気にはならないからです。
ラッピングの有無などの関係でお客様に聞く必要がある場合は、敬語表現の正しさと共に、相手に与える印象や誤解されない言い方に配慮して判断することが大事というわけです。
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