「改めて」には複数の意味がある！「改めて学ぶ」の類語

「改めて学ぶ」を別の言い方にする場合、どのような言い方が適切でしょうか。

「学ぶ」は「勉強する」「習得する」「学問をする」など、よく知られた言葉ですが、「改めて」の意味や使い方が曖昧なことがあります。

では、「改めて学ぶ」とはどのような意味で、どんな類語があるのでしょうか。

「改めて」とはいくつか意味のある言葉です。

一般的には「再度行うこと」や「もう一度新しく行うこと」などの意味で使われます。

たとえばビジネスでもよく耳にする表現に「改めてご連絡いたします」や「改めてよろしくお願いいたします」がありますが、どちらもこの意味です。

「再度連絡する」「もう一度お願いする」ということです。

また、「改めて」には上記とは少し違った意味もあります。

たとえば、「改めて妻のありがたみを感じた」や「改めて言葉の大切さを知った」などといった使い方です。

この場合、「再度」や「もう一度」ではなく、「今さら」や「初めて経験するかのように」の意味になります。

上の例なら、以前から妻のありがたみを感じていたつもりだったけれど、何かのきっかけで「今さらながら」「初めて感じるかのように」それを感じたという意味です。

「改めて」の類語に「改めまして」がありますが、両者は単に敬語表現かどうかの違い以上に、意味が変わってしまうことがあるので注意が必要です。

「改めまして」も基本的には「再度」や「もう一度」といった意味ですが、敬語にすることで「心機一転」や「仕切り直し」の意味合いが強くなります。

そのため、会話や文章で使用する場合、それまでの話題から別の話題に移る時などに使うことが多いです。

たとえば、商談で最初に挨拶を交わし、本題の話をした後、最後に「改めましてよろしくお願いいたします」のように使います。

「改めて」の意味がわかれば、「改めて学ぶ」の類語もいくつか思いつくでしょう。

「学ぶ」の類語は「勉強する」や「習得する」なので、「もう一度勉強する」「再度習得する」などになります。

「改めて」の意味を動詞に含めて「学び直す」といった表現も「改めて学ぶ」の類語として適切でしょう。

また、「改めて」を別の意味（「今さら」）として使う場合、「改めて学ぶ」は「今さらながら勉強になった」といったニュアンスになります。

これから学び直すというより、過去形で使われるケースが多いです。