「当社規定に準ずる」という時の「準ずる」とはどんな意味?

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採用情報などを見ていると、給与に関して「当社規定に準ずる」と書かれていることがあります。

 

それ以外にも、法律用語などとして「準ずる」というこの言葉がよく使われていますが、そもそもどんな意味なのでしょうか。

「準ずる」の意味

「準ずる」という言葉には、次のような意味があります。

 

まず、「ある基準や規則に従う」という意味です。

 

基本となるルールがあって、それに従う場合に「準ずる」と使います。

 

「当社規定に準ずる」という場合、この意味と考えてよいでしょう。

 

標準のものがあり、あるものをその標準と合わせた扱いをするという場合に使われることもあります。

 

採用情報でいえば、「経験年数やスキルに準ずる」と使われるような例です。

 

最初の意味と似たような意味合いですが、基準となるルールと同じように行動するというのではなく、あるものに対して、そのルールに見合った扱いを行うというふうな、微妙なニュアンスの違いがあることに注意です。

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「準ずる」には、あるものを別のものと同じ扱いをするという意味もあります。

 

違うものを同様に扱うというニュアンスが込められていることに注目してください。

 

準優勝という時の「準」という言葉の使い方に、この意味がよく表れています。

 

準優勝者も優勝者と同様に扱うということではありますが、あくまで準優勝であって、優勝ではないという意味合いです。

「当社規定に準ずる」とはどういうことか

「当社規定に準ずる」と採用情報にあった場合、その会社の規定が基準としてあり、社員はそれに従うべきということを表しています。

 

給与に関してであれば、その会社の定める基準に応じて支払われる給与に、採用者も従わなければならないという意味です。

 

なお、「準ずる」ではなく、当社の規定に「ならう」や「従う」といっても同じ意味になります。

なぜ「当社規定に準ずる」と書くのか?

「準ずる」の意味はわかりましたが、特に給与に関する場合、はっきり金額を明示せずに、このような文言で曖昧にしている企業には不信感を覚えるかもしれません。

 

ただ、企業の事情によって、はっきり金額を示すことができないこともあることを理解しましょう。

 

たとえば中途採用の場合、未経験者と経験20年の大ベテランを同列には扱えないでしょう。

 

同じ中途採用の募集要項であっても、応募者の経験やスキルに大きな違いがあった場合、一律の給与を示すことが難しいため、このような書き方をしているのです。

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