お2階の「お」は敬語なの?2階だけ「お」をつける理由

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敬語の中でも丁寧語は友達との日常会話でも用いられることの多いものです。

 

深く考えず使っているものもありますが、その中の一つに「お二階」があります。

 

なぜ他の階にはおを付けないのに2階だけ付けるのでしょう。

なぜ2階だけ「お」が付くのか、という理由は諸説ある

丁寧語は日常的によく使われており、名詞の前に「お」を付けて話すことは無意識のうちにしている人も多いです。

 

そのため違和感なく使っている人も多いですが、中には不思議なものもあります。

 

その一つが「お2階」です。

 

他の階にはおを付けることがないですが、2階だけは付けるのです。

 

2階だけ丁寧語を用いるのはなぜかと不思議に思えますが、これはいくつかの理由が考えられています。

日本家屋の特徴

1階よりも2階のほうが上の階にあることから2階には敬語表現を用いてお2階というようになったという説があります。

 

これに則ると3階以降もおが付かないのはおかしいと考えられます。

 

なぜ2階だけおを付けるようになったかというと日本家屋が平屋か2階建てがほとんどだったことが理由と考えられているのです。

 

敬語というよりは昔からの慣用表現としてお2階という表現は定着しています。

 

これは昔は2階建てまでの家がほとんどで、3階以上の階が会話で出てくることがほとんどなかったために2階以外の階にはおを付ける風習が残らなかったと考えられるのです。

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言いやすさも残った理由の一つ

敬語表現として2階以外の階にもおを付ける人もいます。

 

しかしあまり使われないのは言いにくさが理由として考えられるのです。

 

たとえば1階はおを付けると「オイッカイ」となり母音が続くために言いにくいですし、3階も「オサンカイ」というのは語呂が悪くて言いにくいです。

 

それに対してお2階は語呂も良く発音もしやすいために慣用表現となったと考えられます。

複数の階を並べる時には言い方に工夫をすれば違和感がない

例えば、2階と3階に部屋があり案内したい場合には「お2階と3階に部屋があります」となり、片方だけにおを付けることに違和感を覚えることもあります。

 

別におかしいものではないのですが、気になる場合には言い方を変えればいいのです。

 

2階と3階にはおを付けず、後ろの部屋におを付けて「2階と3階にお部屋があります」という言い方をすれば階はどちらもそのままの表現で並列になり、なおかつ部屋は丁寧語になるので失礼なく相手に伝えられる表現になります。

 

2階だけ「お2階」と言うのは敬語なわけではなく、慣用表現と考えるのが適切です。

 

他の階には付けずに2階だけにおが付くのは諸説ありますが、おを付けて話すことは間違いではないです。

 

気になる場合には2階にはおを付けず、他の場所を丁寧語にして話すようにすると違和感なく丁寧語が使えます。

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