あなたのビジネスマナーは正しい!?「各位」の意味と正しい使い方は?
ビジネスメールなどでよく使用する「各位」。
どんな場面で、どんな人に対して使う言葉なのか知っていますか?
意外と間違えて使っている人が多い言葉なので、正しい意味や使い方を覚えておくと役立ちます。
正しいマナーを見につけて、社会人としてワンランクアップしてください。
各位の意味は?漢字の語源は?
「各位(かくい)」は皆様や皆様方という意味があります。
特定のグループ、団体に出す文書やメールの宛名等として使います。
たとえば「営業部各位」と言えば、営業部に所属している皆様という意味になります。
中国語の各位(グゥウェイ)も同じように皆様という意味で、同じように複数の人を表す大家(ダァジャー)よりも改まった場面や書き言葉で使われます。
各位という敬称の語源は不明ですが、1つずつの漢字の語源、成り立ちを知ると意味がより鮮明になります。
「各」という漢字は各々や各自というように使いますが、ひとつひとつ、多くの人や物のそれぞれという意味があります。
「各」の語源は人が石に躓(つまづ)くことを表します。
石に躓きながら1回ずつ立ち止まるイメージです。
スポンサーリンク「位」という漢字には、たとえば位置、部位などのように物が置かれた場所を示します。
また、王位や皇位などのように身分とか地位、あるいは序列を表す意味もあります。
部首のにんべんは立っている人を表します。
右側の立は横から見た人の象形文字です。
つまり、位の語源は人がある位置に立つことを表しています。
各位の正しい使い方
関係者各位や役員各位などのように、関係しているグループに対してつける敬称です。
ですから、「様」や「殿」などをつけお客様各位やお取引先様各位などのようにつけるのは、本来は二重敬語となりNGです。
現在は「様」などと「各位」を並べて使うことが習慣化されていますので例外的に許されていますが、正しくは取引先各位となります。
とはいうものの、お客各位、お得意各位ではぶっきらぼうな印象を与えてしまうので、お客様あるいはお得意様などは、「様」は敬称ではなく、「お客様」という単語を1つの名詞としてお客様各位、お得意様各位のように使います。
各位という敬称は、社外に対してだけでなく、社内の上司や先輩にも使うことができます。
社内会議の案内、社内行事のお知らせなどの場面で使えるでしょう。
たとえば「総務部社員各位」「役員各位」などのように敬称として使います。
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