レシートが必要か、お客さんに聞くときには「ご利用」「ご入用」どっちが正しい?
ショップで買い物をすると、お客さんにレシートが発行されます。
しかし、近年ではレシートは必要ないという人が増えているため、以前のように必ずレシートを発行するという習慣が減り、レシートが必要というお客さんにだけ発行する店が増えています。
お客さんに「レシートを使いますか」と聞くときには、「ご利用」という敬語表現を使うのが正しいのか、それとも「ご入用」と聞いた方が良いのか、分からないという店員は少なくありません。
「ご利用」と「ご入用」の違いを理解しよう
「ご利用」と「ご入用」は、どちらも目上の人に使っても失礼に当たらない敬語表現です。
しかし、意味が違うため、どんなシーンでどちらを使えば良いかという点が大きく異なります。
「ご利用」とは、それを利用することによってお客さんにメリットがあり、恩恵を受けられるときに使う言葉です。
「スタンプカードはご利用なさいますか?」「このサービスはご利用ですか?」などのように、お客さんにとってメリットのあることに対して使います。
一方で、「ご入用」は相手にとって必要かどうかと聞くときに使う言葉です。
特に、お金に関する必要性を聞くときには「ご入用」を使うのが正解です。
「何か必要なことがあれば遠慮なく言ってください」というときには、「ご入用の際には遠慮なくお申し付けください」などと使います。
スポンサーリンク店でのレシートには「ご入用」が正解
店でのレシートは、お客さんがそれを必要とする場合にのみ発行します。
発行することによってお客さんが恩恵を受けられるというわけではなく、必要だから受け取るというケースが大半です。
そのため、お客さんに尋ねる際には「ご利用ですか?」ではなく「ご入用ですか?」の方が、敬語表現としてはより正しい使い方と言えるでしょう。
ちなみに、レシートだけでなく領収書の場合にも、お客さんが必要なときに発行するものなので、「ご入用ですか?」を使うのが良いでしょう。
店で使う頻度が多い「ご入用」
店でお客さんに使う言葉は、「ご利用」も「ご入用」もあります。
どんなシーンで使うかという違いを理解して、正しく使いたいものです。
「ご利用」は「いらっしゃいませ!ぜひご利用ください」などお客さんへ話しかける言葉として使えますし、「このようにご利用いただけます」など、お客様へ使い方などを説明する際にも使い勝手が良い言葉です。
一方の「ご利用」は、レシートや領収書だけでなく、コンビニでお箸やスプーンを付けるかどうかを聞く際にも使えます。
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