「諸事情により」は目上の人に使えない?

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ビジネスシーンにおいては、期待に沿えなないために断らなければいけないことがあるものです。

 

そんな時、言い訳を考えて明確な理由と共に断るのではなく、「諸事情により」とオブラートに包んだ言い方の方が、ビジネスマナーとして正解です。

 

この「諸事情により」という表現は、目上の人に使っても問題ないのでしょうか?

「諸事情により」はどんな意味?

諸事情とは、さまざまな事情がある、ということで、どんな理由がある場合でも、ビジネスシーンにおいては諸事情という言葉を使うのが一般的です。

 

断らなければいけない場合には、本当の理由を述べると相手に対して失礼になってしまうことがありますし、場合によっては相手を不快にさせてしまうこともあるでしょう。

 

そのため、理由を明確にしたり特定されたくない時には、諸事情という言葉を使うのです。

 

「諸事情」とよく似た言葉には、「諸般の事情により」「やむを得ない事情により」などがあります。

 

どれも、「期待に沿えなくてすみません」という意味がありますが、使い方は若干異なります。

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「諸般の事情により」は、より丁寧で敬意を表した言い回しで、「諸事情により」よりもビジネスマナーという点ではおすすめです。

 

「やむを得ない事情により」は、具体的な理由については特定しないものの、自身の都合や意図ではなく不可抗力が原因だということを示唆しています。

 

どれを使うのが良いかについては、相手との関係性や、期待に沿えない理由によって決めると良いでしょう。

目上の人に対して使えるのは「諸般の事情」

「諸事情のため」は、文法的に間違っているとか、相手に対して失礼になるということはありません。

 

しかし、相手が目上の人の場合には、「諸事情」よりもより敬意を表して「諸般の事情により」を使うのがベターです。

 

いかなる理由がある場合でも、文面では「諸事情により」もしくは「諸般の事情により」を使いましょう。

 

しかし、それだけで相手に納得してもらうことは、場合によっては難しいかもしれません。

 

「諸事情により」は、特定の理由を説明するわけではありません。

 

理由を述べることなく相手からの希望や依頼を断るのでは、誰でも良い気分にはならないでしょう。

 

しかし、相手から「諸事情」と言われれば、相手も詮索することはビジネスマナー的にNGです。

 

そのため、モヤモヤした気持ちが残ってしまうかもしれません。

 

文面では「諸事情により」としても、より詳細な理由を説明したい場合には、口頭で説明して理解を得ることが必要です。

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