「ご利用」「ご入用」の違いって知ってる?
「必要ですか?」と他人から丁寧に尋ねられる時に、「ご入用ですか?」という敬語表現をされたことはありませんか?
とても丁寧な対応だな、と感心する人もいるかもしれない「ご入用」は、目上の相手に対して使っても決して間違いにはならない言葉です。
しかし、よく似た表現方法に「ご利用」があり、使い方を間違えやすい敬語表現の一つと言えます。
正しく使うためには、意味の違いを理解することが必要です。
「ご入用」とは「必要」の丁寧な表現
「ご入用」という敬語表現は、主に「用事をするために必要なこと」や「必要な費用」などの際に使います。
例えば、「封筒は必要ですか?」と聞く際には「封筒はご入用ですか?」と聞けば、とても丁寧な敬語表現となります。
また、自分よりも目上の人に対して「何か必要なものはありますか?」と尋ねる際には「何かご入用なものはございますか?」とすれば、正しい敬語を使える人物だという印象を与えることができるでしょう。
「ご利用」との違いは?
「ご入用」とよく似た表現方法に、「ご利用」があります。
スポンサーリンク「ご利用」とは「利用」に「ご」を付けて丁寧な表現方法にしたもので、「ご入用」とは使えるシーンが大きく違います。
「ご利用」は、自分にとってプラスになる時、また自分にとって役立つ時に使う言葉です。
「このサービスをご利用になりますか?」という表現は、自分にとって利益となるサービスを使うかどうかを丁寧に聞いている表現です。
そのサービスを使わなければいけないという必要性はないため、この場合に「ご入用」は使いません。
使い方が難しいのはこんな時
「ご入用」と「ご利用」は、どちらも目上の人に対して使える敬語表現です。
使えるシーンや意味の上では違いがあるので、シーンによっては使い方の違いで迷ってしまうことはないでしょう。
しかし、違いを理解していても、場合によってはどちらを使うべきなのか、分からないことがあるかもしれません。
例えば、お金に関することは、違いを知っていても迷ってしまいやすい事例の一つと言えます。
レシートや領収書、明細書や請求書などは、「ご入用ですか?」と「ご利用ですか?」、どちらも聞いたことがあるかもしれません。
使い方の違いを理解した上でどちらが正しい使い方かを考えると、XXは必要なのかを聞く方がベターなので、「ご入用ですか?」の方がより正解と言えます。
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