「お世話になりますがよろしくお願いします」は正しい敬語表現?

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社会人になると、自ずと洗練された言葉遣いを求められるようになり、学生時代のようにフランクな話し方は、ビジネスシーンでは不釣り合いなものとして扱われます。

 

特に、多くの方が苦戦するのが日本語における敬語表現です。

 

今回は数あるビジネス用語の中でも、頻出する「お世話になります」の使用法をマスターしましょう。

「お世話になります」の意味と使用方法

「お世話になります」の「お世話」には、大きく分けると、「面倒を見る」という意味と「関係を取り持つ」という意味があります。

 

この内、ビジネスシーンで使用される「お世話になります」は後者の意味合いのものがほとんどで、自分と関係を持ってくれたことに感謝を示す言葉として使われます。

 

「お世話になります」は目上の方に対しても使用しても問題ない敬語表現ですが、関係を取り持つという意味から、顧客や取引先の方向けの言葉となります。

 

そのため、直属の上司や社内の人間に対しての使用はあまり推奨されません。

 

もちろん、共同のプロジェクトを進める間柄など、本当にお世話になっている場合は使用することもあるため、その時の状況によって適宜判断する必要があります。

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「お世話になりますがよろしくお願いします」は敬語として適切?

「お世話になりますがよろしくお願いします」は、「世話になる」を「よろしくお願いします」という言葉をつなげて、丁寧に表現しようとした文章です。

 

「お世話になります」と「よろしくおねがいします」はそれぞれ別の意味を持つ言葉なので、共に並べて使用する「お世話になりますがよろしくお願いします」は決して間違った表現ではありません。

 

しかし、文章の構成的に少し違和感があるため、「お世話になります」で一旦文章を区切り、その後に「これから(今後とも)よろしくお願いします」と続けた方が自然な表現となります。

 

「お世話になります」を文章の頭に持ってきて、結びを「よろしくお願いします」とするのも良いでしょう。

 

ただし、これらの表現には気をつけなければならないことがあります。

 

それは、この文章を送る相手と今後引き続き、関係を持つ間柄にあるか否かという点です。

 

今後関わり合うことのない相手に対して、「お世話になります」や「よろしくお願いします」と使用するのはとても不自然です。

 

落ち着いて考えればわかることでもありますが、つい流れで使用してしまうということも少なくありません。

 

そういった誤用を防ぐためにも、送る相手との関係をしっかり確認してから文章を作成する癖をつけるようにしましょう。

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