「チーム一同」を文末に置く表現は合っているのか?
スポーツチームからの挨拶やお礼などをする際に、「チーム一同」という言い方を聞くことがあります。
全員からの気持ちを伝えるという意味で使うわけですが、これは果たして正しい表現なのでしょうか?
また、敬語表現として相手に失礼に当たることはないのでしょうか?
文末に入れる表現についての注意点をチェックしてみましょう。
文末に「チーム一同」と入れるのは正しいのか?
まず、「一同」という言葉は関係者全員をまとめて示す文末に置く表現です。
「社員一同」といった使われ方をすることがあります。
チームのすべての人という意味で使う場合、一見すると意味が合っているようにも見えます。
しかし厳密に言うと、多少改善の余地がある言葉です。
というのも、チームというのはあくまでも団体のことを指していて、そこに属する人員について特定しているわけではありません。
そのため「チーム一同」というのは「会社一同」と言っているのと同じことにあります。
スポンサーリンク意味としては通じるのですが、使い方として違和感が残るものとなってしまうわけです。
そのため「チーム」ではなく、「チームメンバー」とした方がより正しい言い方です。
もっとも外来語についてはあまり厳密に考えることもないので、どちらを使っても相手が失礼だと感じたり、間違っているといった印象を与えることはないでしょう。
あくまでも厳密に正しい文末に合った言い方をしたいのであれば、「チームメンバー」とする方が良いというくらいの話です。
文末表現における注意点
このように、ちょっとした言い方の違いによって多少の意味の差が出てくることがあります。
文末に置く表現ではこうしたことが起こりやすいです。
特に、表記した団体についてどの範囲まで含めるかという問題があります。
たとえば上記の「チームメンバー」という語も、チームの選手のみを示すのかチーム監督やコーチなども含まれているのかといった違いが出てきます。
そのため、時にはより細かく考えを伝えた方が良いケースも出てくるでしょう。
そんな時には「○○チーム選手一同」とか、「○○チーム監督並びに選手一同」といったより細かい表現をすることが求められる場合もあります。
ちょっとした文末の言い方は、誰からの気持ちなのかということが関係してきますので、漏れが生じることがないようにまた相手にきちんとした理解を与えられるようにじっくりと考えてから書くようにしましょう。
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