「返送してください」をより丁寧にした敬語表現とは?

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上司や取引先へのメールにて「急いで返送してください」と言いたい時、どのような表現を用いると失礼にならないのでしょうか。

「返送してください」の表現には注意が必要

急ぎであろうとなかろうと、目上の人に対して、単に「返送してください」のみでは、十分な敬語表現とは言えません。

 

表現自体は失礼とまでは言えなくても、相手によっては失礼と捉えられる可能性があります。

 

なぜなら、「ください」と丁寧語を使ってはいるものの、この言葉はそもそも命令形だからです。

 

返送してもらいたい時だけでなく、どんな言葉を使う場合であれ、語尾に「ください」と付けるのには注意が必要です。

 

相手によってはとても強い響きに受け取られてしまいます。

 

「ください」との言葉は、敬語であっても結局は命令形ですので、語調だけ丁寧にしても尊敬の意がこもっているとまでは言えません。

 

たとえば、母親が子どもに言い聞かせている場面を想像してみてください。

 

「早くしなさい」「静かにしなさい」「片付けなさい」など、どれも「〜なさい」と、「ください」と同じく敬語の形ではありますが、実質、強く命令していることに変わりはありません。

 

ですので、まずは「返送してください」という語尾を改めましょう。

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たとえば、「返送していただけますか?」とするだけで、丁寧さが段違いにアップします。

「返送してください」のより丁寧な敬語表現

急ぎの用であれば、「至急ご返送ください」などでもビジネスメールとして失礼にならないケースも少なくないでしょう。

 

しかし、社内宛のメールならまだしも、社外メールに使用する場合は、より配慮した言葉遣いをする方が安全です。

 

急いでいることを強調したい場合、「ください!」とした方がこちらの気持ちが伝わりやすいかと思われますが、たとえ急ぎであっても、可能な限り丁寧な言葉遣いを心がけたいものです。

 

言葉遣いに厳しいお客様相手だと、こういうちょっとしたことでしこりが生まれないとも限りません。

 

したがって、先に述べたように、急いでいる場合でも「至急、返送していただけますか?」のように、丁寧な依頼の形にするのがベストです。

 

そのうえで、さらに丁寧度を高めたいのであれば「至急、ご返送いただけますよう、お願い申し上げます」や「ご返送賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」などの表現を選ぶとよいでしょう。

 

ビジネスではしばしば非常に堅い言葉が好まれることもあるため、相手に合わせて使い分けるのがポイントです。

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