スーパーでよく聞く「ご利用」という掛け声でお客さんの購買意欲を高まるか？

スーパーをはじめとする店舗に行くと、お客さんの購買意欲を高める目的で、店員が「ご利用！ご利用！」と大きな声で掛け声をかけている姿を目にします。

なぜ「ご利用」という言葉だけを大声で連呼するのか、疑問に感じたことがある人は少なくありません。

なぜスーパーでの掛け声が「ご利用！」になったのかを検証しましょう。

スーパーでの「ご利用！」はおそらく、もともとは「いらっしゃいませ、ぜひご利用ください」だと考えられます。

しかし、これを掛け声として採用すると、とても長い言葉になってしまいます。

連呼すると、疲れてしまうでしょう。

それに、途中で噛んでしまうとか、言い間違えもありそうです。

そのため、スーパーごとに掛け声が少しずつ変化し、店によっては「いらっしゃいませ！」や「ご利用！」などへ変化していったのではないでしょうか。

ちなみに、「いらっしゃいませ、ぜひご利用ください」という言葉はスーパーだけでなく、物品販売をしている全ての店舗で働く店員の気持ちです。

しかし、「ご利用！」と声をかけているのは、生鮮食品を取り扱う店やスーパーが大半です。

スーパーでお客さんにかける掛け声は、その店の雰囲気によって異なります。

スーパーと言っても、八百屋とか魚屋などの生鮮食品を多く取り扱う店や、野菜市場や魚市場などの市場では、威勢の良い掛け声でお客さんの購買意欲を高めようと、より短く、大声で連呼しやすいものが選ばれています。

「ご利用！」もその一つですが、他には「いらっしゃい！」などがあります。

また、丁寧な言い方ではないかもしれませんが、「安いよ！」「お買い得！」という掛け声を採用している店もあります。

スーパーで「ご利用！」と声をかけられて、お客さんの購買意欲は高まるのでしょうか？

魚市場や野菜市場ではこうした掛け声が売上に大きく影響しているので、店員の掛け声がお客さんのモチベーションアップにつながっていることは言うまでもありません。

ただし、スーパーに来店するお客さんの中には、小さな赤ちゃんがベビーカーの中で眠っているとか、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり買い物を楽しみたいという人もいます。

そうした人にとっては、大声で「ご利用！」と連呼する掛け声をうるさいと感じたり、イラっとしたりするかもしれません。

全般的には売り場の活性化につながるスーパーでの掛け声も、必ずしも100％のお客さんの購買意欲が高まるというわけではないようです。