「させて頂きますようお願い致します」は不自然な表現!?

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日本の敬語表現は大きく分けると、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つに分けることができます。

 

尊敬語とは、自分よりも目上の方を敬う時に使用するものです。

 

謙譲語とは、自分がへりくだることで、相手を立たせる表現方法です。

 

そして、丁寧語とは語尾に「です」「ます」をつけることで、発言や文章を丁寧にする表現です。

 

私達はこの3つの敬語表現を巧みに使い分ける必要があり、慣れていない人にとってはかなりハードルが高くなっています。

 

今回は頻出する敬語である「させて頂く」の用法をマスターしましょう。

「させて頂く」の正しい使用方法

ビジネスシーンなどでよく使用しているところを見かけるのが「させて頂く」という表現です。

 

この「させて頂く」という言葉は、他者から許可を得て何かを行う際や、恩恵を受ける際に敬意を表す言葉です。

 

そのため、「させて頂く」という言葉を使用する際のポイントは、相手に何かしらの許可を得ている事項があるか、そして、何かしらの恩恵を受けるのかどうかが明確になっている必要があります。

 

例えば「予定を変更させて頂きます」という表現の場合、予定変更のためには相手の許可が必要で、かつ、変更することができれば自分が恩恵を受けることができるため、「正しい使用法」ということができます。

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「させて頂きますようお願い致します」という表現は望ましくない

「させて頂く」を使用するための条件は2つありましたが、その中でも「許可を得る」というのは大きなポイントです。

 

そのため、会社の会議などで「結果を報告させて頂きます」という言葉から始めるのは間違った表現ということになります。

 

なぜなら、会議ではそもそも報告や意見の発表がなされる場であり、誰かに許可を得る必要がないからです。

 

同様に、よく見かける「させて頂きますようお願い致します」も間違った表現です。

 

この「させて頂きますようお願い致します」という表現は、「させて頂く」と「お願い致します」を「よう」でつなげています。

 

しかし、これでは「させて頂く」の意味合い上、誰に何をお願いしたいのか、わからない表現となってしまいます。

 

「させて頂く」は、あくまでも自分が行う行動について、許可してくれた他者に敬意を示す言葉であるため、許可を強要しているように聞こえてしまいます。

 

許可を必要としている場合に、お願いするために使用するのは間違った使用方法なのです。

 

もし、相手に何か許可を求めるのであれば、「〇〇したいのですが、よろしいでしょうか?」のように、ストレートにお伺いを立てたほうが良いでしょう。

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