「ご連絡先のご提示」は敬語表現として正しい?
ビジネスシーンにおいては相手の連絡先を知りたいことが多々あるものです。
書類や資料を郵送したい時や、長期的な関係を構築するために連絡先を社内データベースへ登録したいということもあるでしょう。
相手に連絡先を聞く際には、ぶっきらぼうに「連絡先を教えてください」というのは残念ながら丁寧とは言えません。
敬語表現として「ご連絡先のご提示」というフレーズを使うことがありますが、「ご連絡先」と「ご提示」と2つの「ご」がつくことは二重敬語にはならないのでしょうか?
判断基準は「しつこいと感じるかどうか」
敬語表現として、単語に「お」や「ご」を付けることは珍しいことではありません。
特に相手の作動に関して「お」や「ご」を付けて敬語表現にする事は、むしろ相手への敬意を表するという点で好ましいことだと考えられています。
しかし、むやみに「お」や「ご」を付けてしつこすぎる印象になってしまうこともあるでしょう。
その場合には、言葉のチョイスを変えてスッキリとした言い方に変えてみたり、表現フレーズの前半部分から「お」や「ご」を取り除いて後半部分にしっかり入れるなど、対策方法はいくつかあります。
スポンサーリンク「ご連絡先のご提示」は間違いではない
具体的に、どんな場合に「お」や」ご」は取ったほうが良いという明確なルールはありません。
その理由はつけていても敬語表現として間違いではないからです。
「ご連絡先のご提示」も、聞く側が「耳障りだな」と感じたりしつこい印象をあたえるような場合には、配慮として調整できますよ、ということなのです。
「ご連絡先のご提示」に関しても敬語表現として誤りではありません。
しかし、「ご連絡先」と「ご提示」と2つの「ご」がつくことでしつこい印象を与えてしまうかもしれないと考える人はいます。
その場合には、「ご連絡先」の「ご」を取り除いて「連絡先をご提示いただけませんか?」としても良いでしょう。
「お」や「ご」は尊敬語にも謙譲語にもOK
「ご連絡先」「ご提示」につけられている「ご」や「お」は、接頭辞です。
これは相手に敬意を表する尊敬語につけるだけでなく、自分を遜る謙譲語に対してつけることもできます。
どんな時にもオールマイティに活躍してくれて使いやすい便利な接頭辞ですが、うっかり付け忘れてしまうことは少なくありません。
接頭辞に関してはつけすぎることを心配するよりも、うっかり付け忘れてしまう点に気を付けたほうが、より実践的な注意点だと言えるでしょう。
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