「お客様ご自身で」という表現は失礼に当たらない?
どんな仕事にせよ、お客様に丁寧で失礼のない対応をするのは鉄則です。
そこには、お渡しする文書や応対の際の言葉遣いといった要素も含まれます。
お客様本人に何かをしてもらう必要がある時、たとえば、自身で書類を作成してもらったり入金手続きをしてもらったりする場合の言い方で、時に失礼に思われてしまうことがあるかもしれません。
こうしたトラブルを避けるためにも丁寧な敬語表現を覚えたいものです。
「お客様ご自身で○○をお願いします。」という言い方は失礼に当たるのでしょうか。
「お客様ご自身」という言い方でも問題はない
お客様に何かをしてもらうようお願いしたい時に、いくつかの言い方があります。
たとえば「お客様ご本人で」と言ったり、特に何もつけずに「お客様で」とだけ言うこともあります。
敬語表現としてはどちらの形であっても問題はありません。
また、「お客様ご自身で」という言い方でも失礼な呼びかけとはなりません。
人によっては「ご自身」という呼び方のほうが自然とか、多少改まった印象を与えるので、むしろこの方が良いと感じることもあります。
スポンサーリンクお客様に対する表現で注意したい点
このように敬語表現という意味では特に問題はありませんが、状況や話し方によっては不快に思われてしまうこともあるでしょう。
「お店側ではしたくないので、自分でやってください」といった、突き放すような印象で受け取られてしまうかもしれません。
中には、自分でやることはできるだけ少なくして、お店側に何でもしてほしいと考える方がいるのも事実です。
こうした方にも悪い印象を与えないためにも、言い方に注意する必要があります。
たとえば、お客様の中には「ご自分でなさってください。」といった言い方に対して、敏感に反応するケースもあります。
何か責められているような気持ちになるとか、サービスとしてやってほしいのにしてくれないという思いを抱かせてしまう恐れがあるのです。
相手がどう感じるかということを想像して言葉を選ぶ必要があります。
こうした言葉の表現と共に、もしかするとそれ以上に重要かもしれないのがその時の口調です。
たとえどんなに丁寧な言い方であっても、強くはっきりとしたキツイ口調だと相手に不快な言い方と感じさせる恐れが強くなります。
大事なのはどの言葉を使うかということだけでなく、店員の態度やお客様ご自身が感じる印象なのです。
話す際のトーンを柔らかくするなどして、優しい雰囲気を感じられるようにしましょう。
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