お予約?ご予約?正しい敬語表現はどっち?

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外国人の方が日本語を勉強していて、よく言われるのが敬語の使い方が難しいことです。

 

敬語を使う時に言葉の頭に「お」や「ご」を付けますが、その違いがよくわからないと言います。

 

日本人でもその点が曖昧なことが多く、これは「お」?それとも「ご」?と迷うことがよくあります。

 

「お」と「ご」の使い分けについて知っておきましょう。

「お」と「ご」の違い

「お」と「ご」は接頭辞で、単独で使うことはありません。

 

どちらも漢字では「御」となりますが、接頭辞をひらがなで使っても問題はありません。

 

「お」と「ご」の違いとは、「お」は和語の頭に、「ご」は漢語の頭に付けるということです。

 

和語とは訓読みする言葉、漢語は音読みする言葉になります。

 

もう少し言うと、和語は元々日本で使われていた言葉で、漢語は中国から入ってきた言葉です。

 

中には和語に「ご」、漢語に「お」を付ける言葉もありますが、基本的には和語には「お」漢語には「ご」と考えておいて良いでしょう。

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外来語に「お」や「ご」を付ける人、例えば「おビール」や「おコーヒー」は、丁寧に言っているつもりかもしれませんが、これは止めておいた方が良いでしょう。

 

その他、固有名詞、自分の動作や物に「お」や「ご」を付けるのも間違いです。

 

他の人に自分の母親のことを話す時、「私のお母さんが、・・・」と言うのは違和感があります。

 

特に大人が言っているとおかしいので注意しましょう。

予約を敬語で言うと

ビジネスの場面で、予約という言葉を使うことは多いです。

 

予約を丁寧に言う時、お予約かご予約かどちらが正しいのかというと、ご予約の方を使います。

 

謙譲語で「予約する」を言うとご予約する、ご予約しますとなり、尊敬語だとご予約になる、ご予約になりますと言います。

 

丁寧語だと「ご」は付けずに予約しますとなります。

 

謙譲語、尊敬語いずれもお予約とは言わず、全てご予約と言いますので、予約を敬語で言うと「お予約」にはなりません。

 

予約してほしい、予約してくださいという場合でも、「ご予約ください」になるので、お予約とは言いません。

 

予約という言葉に関しては、接頭辞はすべて「ご」になります。

 

丁寧に言わなければいけないと、なんでも「お」を付ける人がいますが、お予約など「お」ではおかしい言葉がありますので使う時は十分注意しなければなりません。

 

予約の敬語はすべて「ご」が付くと覚えておくと良いかもしれません。

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