「一同」は何人から使える言葉なのか?

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学校でも職場でも、集団に所属している全員を指す時に「一同」という言葉を使うことがあります。

 

何人からという具体的な人数に関係なく、その場にいる人なら全員がそこに含まれるという点は、多くの人が理解しているのではないでしょうか。

 

人数が多い時なら、この使い方をしても全く違和感を持たないでしょう。

 

むしろ具体的に「ここにいる100人ぐらいの人」のように表現するよりも、より自然な使い方となることが多いです。

 

ところで、この「一同」とは、何人から使えるのか、具体的な人数の目安はあるのでしょうか?

「一同」の意味は何人からでも「みんな」

この表現方法は、みんな、という意味を持ちます。

 

特に大人数の時にしか使えないというルールはなく、少人数でも問題なく使うことができます。

 

具体的な人数の目安ですが、多くても少なくても何人からでも使えます。

 

例えば2人の集団で使っても不自然になりませんし、1人しかいない場合には1人に対して使うこともできます。

 

もちろん、自分1人しかいない場所で、自分自身に対して「社員一同頑張りましょう」というようなスピーチをする機会はないかもしれません。

 

しかし仮にするとしたら、自分1人に対して使っても間違った使い方にはなりません。

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集団全員を表すこの表現方法は例え人数が一人でも、何億人がいても、数に関係なく何人からでも使うことができます。

 

ちなみに、一同とよく似た表現方法には、全員とか面々、一行などさまざまな言葉があります。

 

それぞれ、言葉の細かい意味には若干の違いはあるものの、集団に対して使われるという点では共通しています。

似ているけれど使い方が異なる言葉「一堂」

使い方がとても似ている言葉の一つに「一堂」があります。

 

どちらも、一つという意味を持ちますが「同」と「堂」とでは、何を対象とするかという点で大きく異なります。

 

「同」は人に対して使います。

 

「一同」は一つの集団、一つのグループなど人が一つにまとまっている状態に対して使います。

 

一方の「堂」は、主に場所に対して使う言葉です。

 

「一堂に会する」という使われ方がよく知られていますが、これは「一つの場所に皆が集まる」という意味を持ちます。

 

この言葉に「同」を使って「一同に会する」としてしまうと、日本語の使い方としては間違いとなります。

 

注意しましょう。

 

どちらも読み方は「いちどう」ですが、使用する漢字によって何を対象とするのかは大きく異なります。

 

間違えないように使いたいものです。

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