提案書の「弊社」それとも「当社」どちらが適切?

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提案書などで使う「当社」や「弊社」は、どのように使い分けするのが正しいのでしょうか?

 

社会人として、最低限知っておきたい、ビジネスシーンにおける言葉の使い分けについておさらいしておきましょう。

 

あなたはきちんと使い分けできていますか?

「当社」と「弊社」はどう違う?

どちらも自分の会社を指す言葉ですが、「当社」は自分の会社を丁寧に言う言葉です。

 

単に会社を指すのであって、謙譲の意味は含みません。

 

相手と対等の関係にある時に使います。

 

ちなみに相手の会社を呼ぶときには「貴社」や「御社」を使います。

 

貴社はおもに書き言葉、御社は話し言葉です。

 

「弊社」も自分の所属する会社を表しますが、相手に対して自分の会社が格下であるという意味を含む謙譲語です。

 

社外の人に対して会社のことを指すときに、弊社を使います。

 

弊社の弊を用いた言葉には弊害、弊政(悪政)などがあるように、良くない事柄に対して使われます。

 

ですから、弊社には自分の会社をへりくだって言う、控えめでかしこまった意味で使われるのです。

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提案書の「弊社」それとも「当社」どちらが適切?

当社と弊社は、使う相手によって選ぶ必要があります。

 

社内に向けて使うときは当社を、顧客や取引先など社外に向けて使う場合は弊社を使いましょう。

 

提案書を書く場合も同様に考えることができます。

 

社内に対してアイデアまたは提案をまとめた提案書を作る場合は当社を使います。

 

たとえば「当社の製品のターゲット層は30代から40代の男性です」「○○年度、当社は目標を達成しました」「当社比20%電力削減いたしました」などのように使うことができるでしょう。

 

取引先等、社外に向けた提案書には弊社を使うのが一般的です。

 

たとえば「弊社の新製品○○をご提案いたします」「申し訳ございません。弊社の手違いです」あるいは「弊社一同を代表し、心よりお礼申し上げます」などのように使います。

 

弊社はへりくだり過ぎている、と感じるシーンでは「私ども」と言い換えることができます。

 

どんなシーンで使用するかにより、使う言葉を選びましょう。

 

この2つの言葉の違いを利用して、相手にこちらの態度を示すこともできます。

 

相手に対して毅然とした態度を取りたい時、たとえばお客様の理不尽なクレームに対応するときや、取引先と有利に交渉したい場合などは、弊社ではなく当社を用いて強気の態度を示すという高度なビジネステクニックを使うこともできます。

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