送迎をお願いするときの敬語の使い方
敬語は使い方が難しい場面も多くあります。
正しく使えないと失礼になるだけでなく、こちらの意見や考え、お願いが伝わらないこともあるので注意が必要です。
そのようなシチュエーションの一つとして、もしも送迎をお願いしたいときにはどのような言い方をすればいいのでしょう。
送迎のお願いをする時には送り迎えそれぞれ分けて考えよう
送迎をお願いする際には見送りと迎えで状況が違います。
送迎のお願いをする主語にあたる人が誰なのかによって敬語の使い方が違うのが理由です。
そこで、送迎のお願いの敬語表現は、どちらも同じように考えるのではなく、見送りと迎えに分けて考えるようにしましょう。
迎えの際の敬語の使い方
○○に迎えに来てほしい、という場合には敬語は「○○に迎えに来てください」とか「○○に迎えに来ていただきたいです」といった言い方をしますが、このときお迎えとしなくていいのか迷うものです。
丁寧な表現で相手にお願いするには迎えという言葉も丁寧語にしたほうが良いように思えます。
しかし実際には、お迎えというのは不適切です。
自分のところに迎えに来てもらうので、自分のための行為に対して敬語を使うことになります。
スポンサーリンクそのため自分に対して尊敬語を使うことになるので不適切なのです。
お願いするのではなく、自分が迎えに行くかどうかを確認するときには主語が相手になるのでお迎えと言っても問題ありません。
見送りの際の敬語の使い方
見送りのお願いというのは、自分が目的地に行くのに見送りに来てもらう状況なのでお見送りとは言いません。
お願いするときには「○○まで送ってください」という言い方をすることになります。
もちろん自分が誰かを送り出すときにはお見送り、という言い方になります。
見送りをする際に「お見送りさせていただく」という言い方は、丁寧語と謙譲語を合わせて使った二重敬語になっていて誤りだと思われがちです。
しかし、これは正しい表現で、そのまま使っても問題ありません。
元々の言葉である見送りに、させてもらうの謙譲語である「お〜させていただく」という言葉を組み合わせているので、お見送りさせていただくという表現は見送りを丁寧にしたものではないからです。
送迎のお願いをする際の敬語の使い方は、見送りと迎えのどちらも主語が誰になるのかで使い方が変わります。
お願いをするのに相手に失礼が無いよう、自分に敬語を使っていない正しい表現を使うようにしましょう。
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