雇人費の読み方とその意味とは?
青色申告をしている個人事業者は、毎年所定の用紙に記入して確定申告をすることになります。
その用紙の中には、様々な項目が記載されていて、慣れていないとよく意味がつかめない会計用語が出てきます。
その一つに「雇人費」というものがあります。
決算書の2ページ目の収入や給与についての記載をする部分に、分離された一つの欄として設けられています。
この部分にはどんな内容を記載すれば良いのか、そもそも「雇人費」とはどんな読み方をするのかを知り、正しく確定申告できるようにしたいものです。
雇人費の読み方とは?
まず、この雇人費は「やといにんひ」という読み方です。
人によっては「やといどひ」という読み方をすることもありますが、通常は「やといにんひ」という読み方をすれば、すぐに通じます。
この雇人とは、一般的に雇われて働く人のことを指し、会計という観点からすると従業員や単発で仕事を頼んで働いてもらった人のことを指します。
ただし、この「やといにん」という読み方の種類は、あくまでも自分で雇い入れた人のことを意味していて、特定の業務を外注した相手のことは指しません。
スポンサーリンク雇人費の意味とその処理の仕方とは?
雇人費は、他の言い方をすると給与支払となります。
個人事業をしていて青色申告をする場合、企業の会計とは異なりますので、給与支払いというよりもこちらの表現の方がよく用いられています。
事業をしていく上で、誰かを雇って仕事をしてもらうことは普通ですので、しっかりとその仕訳の仕方と処理方法を覚えておくことは大事です。
まず、家族に給与を支払う場合には、事前に「青色事業専従者給与」という届出を出しておく必要があります。
というのも、個人事業主においては、基本的に家族に対して支払われた給与は経費として計上できないことになっているからです。
家族への支払いは利益を操作しやすく、不正が起こりやすいからです。
そのため、事前にこの届出を出すことによって、一定の額まで家族であっても経費として認められる給与を支払えるようになるのです。
こうした家族への支払いとは別に、人を雇って給与を支払うこともあります。
それが「雇人費」に含められる支出であり、経費として計上できる分です。
定常的に雇っている人も含まれますし、農業を営んでいる人が収穫の時だけ手伝いを頼んで報酬を支払ったという時にも当てはまります。
所得税がかかる金額の給与を支払っているのであれば源泉徴収をする必要があります。
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