採用予定人数が未定としか書かれていないのはどうして?
求人サイトを見ていると、採用予定人数の欄が未定となっていることがあります。
気になっている企業がそういう状態だと、どのくらいの競争率となっているのかと不安になってしまうかもしれません。
実は、企業側でこう書くのにはいくつかの理由があるのです。
そこで、採用予定人数についてのよくあるケースを確認して、なぜこうした書き方をするのかをチェックしてみましょう。
採用予定人数が未定と記載される理由とは?
求人情報で採用予定人数が未定と記載されている理由としては、本当に何人採用するか決まっていないケースがあります。
例えば、新たに立ち上げる部署やスタートアップ企業などは、採用活動をしている段階ではどのくらいの作業量が生じるか、採用時期にどの程度の人員の移動があるか、分からないことがあります。
採用活動を進めながら、人数をはっきりさせていくということで、求人情報に掲載した時点では未定となっているわけです。
また、特に採用人数を決めることなく、条件に適った人がいたら順番に採用していくという方針の企業もあります。
優秀な人材がたくさん集まればそれだけ採用者を増やし、逆に条件をクリアできる人が少なければ人数を絞っていくというスタンスです。
他には、より多くの応募者を集めたいという事情も関係しています。
「数名程度」と採用予定人数が少ないと、求職者はそれを見て、「競争率が高そうだから」と応募を最初から諦めてしまうことがあるのです。
そこで、未定と記載することでこうした事態を防ぎ、多くの応募者から人選をしていく形を採るわけです。
採用予定人数に関するその他の事情
雇用形態によっても、採用予定人数を最初から明確にできないことがあります。
たとえば、アルバイトやパートタイマーを募集する場合、それぞれの求職者が週に何日働けるか分からないものです。
そこで、雇うことにした人の予定を確認して、最終的にシフトを問題なく組める人数まで採用することになります。
これは、時短勤務を採用している企業でも一緒で、人数というよりも、全体の作業量をまかなえるだけの人員配置ができるかという基準で採用を進めていくパターンでよく見られます。
こうしたケースでは、採用予定人数について未定と書くのではなく、「若干名」「数名」と記載していることもあります。
そう多くは採用しないものの、人数は未確定というケースで、こうした記載をすることが多いです。
スポンサーリンク