半紙には裏表がある?「つるつる」と「ざらざら」、どっちに書くのが正解?

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習字を習っている方、書道が好きな方、または半紙に筆で文字を書く機会のある方にとって、半紙には裏表があり、つるつるした面が表だという認識は一般的です。

 

小学校の習字の時間や書道教室でも、そう習ったという記憶がある方も多くいることでしょう。

 

本当はどっちに書くのが正解なのでしょうか?

半紙につるつるの面とざらざらの面があるのはどうして?

半紙はもともと、紙漉きという昔ながらの和紙を製造する手法を用いて作られていました。

 

製造工程では、水の中に網が張られた枠の中で、紙の材料を満遍なく広げていく作業が行われます。

 

その後、枠を引き上げた際に、上になる面はつるつるとした仕上がりとなり、下になる面は毛羽立ちが起こるというわけです。

 

手漉きの和紙が少なくなって、機械製造の半紙が一般的な現代でも、似たような原理の製造方法のため、上と下の面では仕上がりの質感が異なるのです。

ざらざらの面に書くのはダメなの?

半紙のざらざらした面に筆で文字を書くと、毛羽立ちがあるために書きづらく、にじみが生じてきます。

 

書道教室や習字の時間に楷書で文字を書く場合には、とめ、はね、はらいをうまく表現できる、つるつるした面に書くように習います。

 

その方が筆運びも難なくでき、上手く書けるからです。

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半紙には上下の区別はないものの、裏表という認識は一般的となっています。

 

宿題や課題として提出する場合には、表の面に書いて作品を提出するのが良いでしょう。

 

コンクールに出品するような場合にも、つるつるした面に書く方が無難です。

 

どっちに書くべきという明確なルールは決められていませんが、裏面に書かれている場合、審査に行く前の段階で、規格外という判断を下されてしまうこともあるようです。

 

審査対象外とならないためにも、表の面に書いて、作品を提出することをおすすめします。

どっちに書くかによって表現が変わる

有名な書家には、裏面に作品を書くという方もいます。

 

表の面では表現できない味わいがあり、墨が乾いた時の質感も滑らかになるというメリットがあります。

 

芸術の表現方法は芸術家によってそれぞれ異なります。

 

書道の世界でも、こうでなければいけない!といった明確なルールがあるわけではありません。

 

自分の表現方法としてざらざらした面に書をしたためたいという方は、もちろん自由に書くことになんら問題はありません。

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