知ってるようで知らない銀行の豆知識〜支店・営業所・出張所の違いって?〜

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銀行口座の情報を書くときに、大体は「支店名」を記入する欄があるかと思いますが、実は、営業所や出張所というものもあります。

 

それらの違いはなんとなく分かるようで分からず、どれも似たり寄ったりのように感じますが、一体どんな違いがあるのでしょうか。

 

この記事では、普段みなさんがあまり気にしたことが無いであろう、銀行の支店・営業所・出張所について、何に違いがあり、どんな特徴があるのかなどを解説いたします。

銀行の支店ってどんなもの?本店との違いは?

まず、銀行に限ったことではありませんが、会社を作って営業していくには、登記簿謄本に事業所を記載して、「ここで仕事をします」ということを正式に報告しなければいけません。

 

場合によっては実務を行う事業所は別に設置して、自宅の住所などを本店として登録することもあります。

 

そのため、本店の住所イコール会社の中核の仕事をしている事業所という意味ではありませんが、多くの会社がこの本店とする住所で会社の中心的な仕事を行っている場合が多いです。

 

それとは違い、支店というのは本社から離れたところに位置する事業所のことを言います。

 

ここでポイントとなるのは、<登記されている拠点である>というところです。

 

逆に言うと、登記されている本店以外のところは支店と呼べるというわけです。

 

法的にもきちんと登記して作っている拠点ということで、実印等が作れ、本社とは別に意思決定権を持ち、仕事を進めていくことができます。

 

この後に紹介する出張所を総括する責任を負うのも役割の一つです。

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銀行の営業所ってどんなもの?

営業所という言葉自体は広い意味を持っています。

 

営業所はその会社の事業の本拠地や支店を含んで営業しているところという意味ですので、本店も支店もすべて営業所の中の一つということになります。

 

支店の場合は法務局に登記しなければいけませんが、営業所とする場合はその必要がありません。

 

登記しない分、営業所は気軽に作れますが、実印を作って独自に契約を進めるなどの独自の仕事はできないという違いがあります。

銀行の出張所ってどんなもの?

少しややこしい表現にはなりますが、銀行法施行規則からすると、出張所というのは<本社または支店以外の営業所>のことを指します。

 

支店の管轄下にあって、独自のルールで動いているものというようなイメージです。

 

一般の会社で見た時の営業所のポジションに近いものが、銀行における出張所という位置づけです。

 

支店と出張所の違いは、端的に言うと、業務の規模で分けられているようなところがあります。

 

支店というのは銀行の業務を行う施設で、預金や積み立てなどの受け入れや貸付、為替取引等もしますが、それ以外の営業を行うところが出張所とされています。

 

基本的に、本店以外で業務を一通りやっているところが支店、窓口を持っていたとしても業務で受け持てる内容が少ないのが出張所であるという違いがあります。

振込など、情報を書くときは何を書けばいい?

銀行振込に必要な書類へ情報を記載するときなどは、どの情報を書けばよいのでしょうか。

 

基本的に、振込の時には支店名が必要となります。

 

単純に支店名しかない口座の方にとっては特に迷うこともないでしょうが、「○○支店△△出張所」など、一つの口座の情報に支店名と出張所名の両方が記載されている場合はどっちを書けばいいものかと悩む方もいらっしゃると思います。

 

支店と出張所の両方が書かれている場合は、基本的に出張所の方を書くと間違いないかと思います。

 

銀行によってはかつてあった出張所が統合されてなくなったり、元々あったところの呼び方を変えたというような場合もあります。

 

振込先の正しい情報を検索しても出てこないといった場合、変更されて名称に違いが生じているようなこともありますので、そういう可能性もあるということを覚えておくと良いでしょう。

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