生産の世界でしばしば使われるPPとMPとは何か?

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生産の世界ではしばしば英語が使われることもあり、一瞬「何の意味だっけ?」と思ってしまうこともあります。

 

今回紹介するPPとMPは同じようなアルファベットを使っているので、混同してしまう人もいるようです。

 

いずれも製品の設計完了と試作を行うときに用いられますが、それぞれ異なる意味があります。

生産におけるPPとMPのそれぞれの意味を理解しよう

生産の世界ではしばしばPPとMPという言葉が用いられます。

 

それぞれ量産試作品と量産品という意味があります。

 

PPは「Pre Production」、MPは「Mass Production」の頭文字をとったものです。

 

PPが試作品になるのは英語の意味を理解すればわかるはずです。

 

Productionという生産品のPreすなわち前の段階なので、試作品という意味です。

 

ちなみに会社によっては異なる表現で紹介している場合もあります。

 

SSという呼び方をする会社もあるようです。

 

ちなみにSSの場合、Sales Sampleの頭文字をとったものです。

 

一方、MPことMass Productionは量産という意味です。

 

Massには「質量」や「多量」「塊」といった意味合いがあります。

 

大量の製品ということで、量産品という意味になるわけです。

 

日本ではMPではなく、「マス・プロダクション」略して「マスプロ」と呼ぶことも少なくありません。

 

量産品にはもう一つ英単語があって「Production Model」というのも同じ意味合いです。

 

海外の生産工場とやり取りすることがあれば、こちらの言葉も覚えておいて損はないでしょう。

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PPとMPの違いは市場に出るかどうか

生産の世界でしばしば使われるPPとMPには量産試作と量産という意味があります。

 

量産試作と量産とでは明確な違いがあります。

 

前者はあくまでも試作品であるのに対し、後者は完成品である違いです。

 

よって前者は市場に出回ることは基本的にありません。

 

しかし後者は完成品、製品化されているので市場に出回ります。

 

試作品であれば、量産する必要があるのかと思う人もいるでしょう。

 

あくまでも試作品なのでサンプルを数個作って、その状態を確認すればいいのではないかと思う方もいるでしょう。

 

量産試作をする目的は、量産用の製造ラインに問題がないか確認するためです。

 

製造ラインを一度動かすと、大量の製品を生産できます。

 

もしこの生産ラインのどこかで不具合があって不良品ができてしまうと、すぐにストップできない可能性があります。

 

そこで製造ラインをいったん動かして、問題なく稼働するか確認するために量産試作品を作るわけです。

 

PPをしてみて問題ないようであれば、そのままMPに移行する流れです。

 

量産試作してみて特に問題ないようであれば、同じ場所や方法、作業者で量産品を作っていく流れです。

 

その意味では試作のスケジュールの中でPPとMPは同じ流れの中にあるといえます。

 

試作の最終段階がPPです。

 

ここで問題なければ、次のステップがMPという感じです。

PPとパイロットランは異なる

生産の世界ではパイロットランという言葉が用いられることもあります。

 

これをPPと同じような意味で取り上げられることもありますが、これは間違いです。

 

パイロットランとは、試運転を指します。

 

これは量産品を生産するラインが正常に稼働するかどうかテストすることが目的です。

 

パイロットランをするにあたって、実際に部材を生産ラインに流すことが多いです。

 

このため、量産試作と同時に行うことが多いです。

 

その結果、量産試作とパイロットランが同じ意味のものと誤解する人が増えたと考えられています。

 

このように生産に関する言葉の中には、似ているけれども異なる意味合いがいろいろとあるので注意しましょう。

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