毎月1日の集金はNGって本当?月初めは縁起が良くない?
毎月決まった日に集金を行うことをルーティンとしているビジネスは、少なくありません。
日付を毎月同じ日に設定したほうが、集金する側もされる側も覚えやすいものです。
多くの場合、覚えやすさという点で、集金する日を毎月1日とか5日、10日などに設定しますが、このうち1日の集金は月初めということで縁起が良くないと聞いたことはありませんか?
月初め1日の集金は商売人にとってはタブー
月初となる1日の集金は、法律で禁止されているということはありません。
しかし、商売人の縁担ぎという点では、縁起が良くないタブーとなっています。
その理由は、月の初めからお金が出ていくと、その月はどんどんお金が出て行ってしまうと考えられていたからです。
そのため、月初めに集金する必要がある場合でも、多くの場合には1日は避けて2日に行うことが多かったのです。
ちなみに、日本の商人文化においては、1日にするのが縁起が良くないと考えられているのは、集金だけではありません。
相手に請求書を送ることも、1日に行うのはタブーだったり、1日の中では午前中ではなくできるだけ午後に行うようにという風習がありました。
スポンサーリンク現在では、そうした古い商人の文化を頑なに守っている企業は、それほど多くありません。
多くの企業では、月の初めに顧客へ請求書を発行したり発送しますし、集金も毎月1日と決めている所もたくさんあります。
しかし、そうした風習を重んじる企業も数は少ないですが、残っています。
そのため、もしも取引先の企業が月初めの集金を嫌う場合には、あえて自社のルールを押し通すのではなく、日にちをずらして2日にするなど、工夫するのが良いでしょう。
月初めはできるだけお金を使わない
江戸時代に大きく花開いた商人文化は、さまざまな縁起担ぎがありました。
月初めの1日に集金するのは縁起が良くないというのもその一つです。
それ以外にも、月初めにお金を使うと、その月はお金がどんどん出ていく月になってしまうので、毎月1日にはできるだけお金は使わないように心がける、というのも、そうした縁起担ぎから派生した風習かもしれません。
自身が相手から集金する立場なら、そうした部分に配慮して、集金するのを前日の月末にしたり、翌日の2日にすると良いでしょう。
もしも自身が集金される立場なら、1日に払いたくない場合には、前倒しで前日の月末に払ってしまうのが得策です。
もしも1日が支払期限になっている場合には、1日に払うのは縁起が悪いと言っても理解してもらえる可能性は少ないかもしれません。
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