「契約者」の逆の意味を示す言葉はある?
ビジネスにおいても日常生活においても、さまざまなシーンで契約をするものです。
何かを購入したり売ったり、会社に勤めるといった時にも契約をします。
ここで考えたいのは、契約の当事者である「契約者」の逆の意味は存在するのか?ということです。
正確に理解するためにも、まずは契約者についての定義を明らかにしましょう。
その上で、反対語を知ると共に、関係する用語を確認することができます。
「契約者」の逆の言葉とは
「契約者」の逆の言葉があるかどうかですが、これは契約者そのものの意味によって変わってきます。
たとえば、契約の当事者という意味でだけとらえると、特に対義語となるような考えも言葉も存在しません。
ただし、契約の当事者に対して、それを仲介する第三者という意味では「仲介者」という言葉があります。
といっても、契約者とは意味が逆になるということではないので、反対語とは言えないでしょう。
一方で、新たに契約を締結するという観点での契約者であれば、「解除者」という反対語が成り立ちます。
多くの契約は当事者双方が解除を申し出ることができますが、どちらが申し出をしたのかを明らかにするために、最初に意思表示をした人を解除者ということがあります。
このように、一定の意味では契約者に対して逆の言葉が存在するわけです。
契約の当事者の関係を示す言葉
契約は必ず自分と相手方が存在します。
そのため、自分のことを契約者という形で考えるのであれば、もう一方の当事者である「相手方」は逆の立場になります。
こうした当事者の違いを表すために、契約書の中ではしばしば「甲」と「乙」という形で表記します。
もちろん、両者の名前を毎回記載しても良いのですが、そうすると契約書が長くなってしまったり、読みにくくなってしまったりします。
そこで、簡単に作成、閲覧ができるように「甲」「乙」に分けて記載をするのが習慣となっているのです。
この甲乙は契約者の最初の方で、契約の一方の氏名を挙げて「甲」とする、また逆の立場の当事者について「乙」とすると定めます。
甲乙をどちらにするかという決まりはありませんが、多くの場合立場が強い方が甲、弱い方が乙となります。
たとえば、企業と個人で契約を結ぶ場合は、企業が甲となり個人が乙となります。
また、自分がサービス提供者として契約書を作る場合は、自分が乙となり相手側を甲とします。
こうして立場の違いを契約書の表記で表すことができるのです。
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