雨水桝の近くに植木を植えても大丈夫?

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木を植えることでお庭は癒しの空間になるだけでなく、強い日差しを和らげ、家の目隠しにもなります。

 

景観が良くなり、季節感が感じられます。

 

庭に樹木を植えることにはたくさんのメリットがありますが、問題は植える場所です。

 

計画的に植えないと、後からトラブルが発生するかもしれません。

よくあるトラブル:雨水桝に根っこが!

雨水桝とは雨水を一時的に貯める場所です。

 

屋根に降った雨水が雨どいを伝い雨水桝に貯められ、雨水桝から排水管を通り、雨水は下水管へ流れていきます。

 

地表面に蓋があり、点検やメンテナンスができるようになっています。

 

雨水桝の近くに植木を植えると、根が伸びて雨水桝に入り込み、そこから水を求めて雨水管へと侵入します。

 

雨水桝が詰まっても家のトイレが詰まるとか、水道から水が出なくなるといったことはありませんが、排水が滞ることで雨水管や雨どいから水があふれるかもしれません。

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雨水桝からどのくらい離して植木を植えたらいい?

植木の種類にもよりますが、2m以上離して植える方が良いでしょう。

 

なかには「5cmくらい離せばよい」という人もいますが、あるお宅では雨水桝から約1m離れたところのキンモクセイから根が伸びて雨水桝が詰まったという例があります。

 

確かにキンモクセイは水を好む植木ではありますが、湿地に強いわけではありません。

 

それでも根を伸ばし雨水桝に入り込むので、湿地に強い植木ならなおさらです。

 

やはり、最低でも2mは距離を取りたいところです。

植木を植える時の注意点は?

敷地内には雨水管のほかに、水道管、汚水管が通っています。

 

最近の配管はしっかりしているので、そう簡単に突き破ることはないけれど、配管に沿って伸びるうちに配管を曲げてしまうこともあります。

 

先述のように雨水桝から雨水管へと根が侵入するケースは少なくありません。

 

配管からなるべく離して植えるか、配管が通っている場所付近に植えるなら根の浅いツツジやドウダンツツジ、椿やサザンカあるいは南天などがいいでしょう。

 

コニファーも浅根ですが、大きくなると根が張ります。

 

大きく成長する木や、成長の早い木は根も伸びるのが早いので避けてください。

 

2m以上距離を取れない場合は、雨水桝と植木の間に防根シートを挟むといいでしょう。

 

さらに、雨水桝には木の根だけでなく、落ち葉なども入り込むので定期的に蓋を開けて掃除しましょう。

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