配管工泣かせの配管地獄とはどんな意味?

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給排水で厄介なのが配管地獄という状態です。

 

地獄というと悪い人が死後に行くことになるあの「地獄」を連想しますが、配管地獄というのは一体どのような意味なのでしょうか。

 

地獄配管と呼ばれることもある状態ですが、なぜ配管地獄は避けるべきなのかも知っておくと役に立ちます。

配管地獄の意味

水道管工事ですでに届いている配管に何の継ぎ目もなく、配管を切って加工する以外に施工のしようがないことを「配管地獄」と呼びます。

 

地獄というのはだれもが知っている通り、逃げ場がない状態を意味しますが、これが配管にも適用されて、水道管などの配管を曲げたり分岐させたりできず、にっちもさっちもいかない状態になっているという意味で使われるようになりました。

なぜ起こるのか

一般的に給排水を施工する場合、将来的に老朽化で交換したり、配管を分岐させて新たに別の給水設備を施工したりするために、継手などを使って加工しやすくします。

 

ところが、このようなことを考えずに水道管をそのまま家屋の給水設備に直結させてしまうこともあります。

 

これは土中に埋められた水道管などで起きるケースが多いですが、配管工が土を掘り起こしてみたときに、水道管を切る以外に方法がないと「配管地獄だ…」と嘆いてしまうのです。

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施工が困難なことも

水道管を切って加工できればまだ良いのですが、中には水道管を切っても継手を繋げることができる余裕がない状態に施工されてしまっているケースもあります。

 

こうなると職人泣かせで、水道管を自由に動かすこともできず、新たに給水管を用意して施工し直す必要が生じることもあります。

ネジの加工不良

他にも配管同士を、ネジを使って接合するケースがありますが、配管同士を繋ぐつなぎ目のネジが加工不良で回せなかったり、なんらかの原因で取り外せなかったりすることがあります。

 

このような状態の配管のことも同様の意味で、配管地獄と呼ぶことがあります。

鳥居配管とは

配管地獄で思いつくのが、一旦吸水管を切り取ってそこに継手をつけて、鳥居状にして配管を伸ばす方法です。

 

これは鳥居配管と呼ばれる施工で、やはり配管工にとってしてはいけない施工方法になります。

 

どうしても鳥居配管をしないといけない場合、空気が鳥居配管内に溜まって、水が流れにくくなってしまわないようにするため、エア抜きをするための弁を取り付けないといけません。

 

いずれの場合も配管を施工するのに面倒になるという意味で使われるということを覚えておきましょう。

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