配管の継手をチーズと呼ぶその由来は?
チーズといえば誰もが思い浮かべるのが乳製品。
ところが水道職人の間でチーズというと別の意味になるというのは知っていましたか?
いわゆる職人用語ですが、これを知っておくと、話のネタになりますし、なんでそんなことを知っているの?とびっくりされるかもしれません。
配管の昔と今
かつて水道管といえば鉛の配管が主流でした。
鉛の配管は丈夫で安価ということもあって全国に普及したのですが、鉛が溶け出し鉛中毒になる可能性が指摘され始めると、社会的に鉛に対する恐れから、現在主流になっているポリエチレン製の配管へ切り替えが進むようになりました。
今でも古い住宅では鉛の配管が使われているところもあり、耐久性のあるポリエチレン製の配管へ変更する工事が行われることがあります。
継手とチーズ
配管は水道管から住宅へ水道を引き込む際に必要ですが、水道管を伸ばしたり分岐させたりする際に必要になるのがジョイントです。
職人言葉で継手という言葉が使われますが、継手にはいくつかの種類があって素材にあった継手があります。
継手の中でも特異なのが冒頭で話した「チーズ」です。
そもそもチーズというのはTの字に分岐させる継手のことをさして使われます。
スポンサーリンク用語の由来は?
なんとも不思議な用語ですが、気になるのがその由来です。
由来を調べてみるといくつかの説があるようですが、その中でも一般的に知られている由来が「T(ティー)」というアルファベットから派生したというものです。
もともとT字の継手はT字と言われていました。
それが職人の間で使われるうちに、「ティー」から「てぃじ」に変わり、話しているうちに今の「チーズ」へと落ち着くようになったのではないかというものです。
乳製品への憧れ?
職人ならではの発想ですがチーズといえば聞こえはいいですし、わかりやすいためこれが名称の由来になったと考えるのが妥当なところと言えるかもしれません。
手頃な値段で手に入る乳製品ですが、かつては高嶺の花でした。
もしかしたら買えないものへの憧れの気持ちもあったのかもしれません。
ちなみにこの継手には色々あってねじ込み式、平型、内ネジなどさまざま。
話のネタにどうぞ
これを職人さんに聞いてみると面白い答えが返ってくるかもしれません。
実際のところ、配管の継手の由来を知っているという職人さんはそれほど多くはありませんから、もし自宅に水道工事で職人さんがやってきた時に聞いてみると面白いです。
なぜ職人でもないお客さんがチーズの由来を知っているの?とびっくりされるかもしれません。
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