関係会社出資金と関係会社株式の違いとは?

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簿記勘定科目を体系的に分類する中で、よく出てくる用語に「関係会社出資金」と「関係会社株式」があります。

 

よく似た用語ですが、この二つの用語の意味は何でしょうか。

 

また、違いはあるのでしょうか。

関係会社出資金とは

関係会社出資金とは、関係会社に対する出資金を、その他の出資金と区別して管理するための勘定科目です。

 

財務諸表ならびに企業会計についての規則によると、関係会社出資金は他の出資金と区別して表示するように義務付けられています。

 

なお、この関係会社の中には、親会社、子会社、そして関連会社等が含まれています。

 

こうした関係会社への出資金(ゴルフクラブの会員権やレジャークラブの入会金などを含む費用)を固定資産として計上する必要があります。

関係会社株式とは

では、関係会社株式とは何でしょうか。

 

関係会社株式とは、子会社や関連会社などによって発行された株式を取得したときに記帳すべき項目になります。

 

関連会社株式と子会社株式はそれぞれ別の株式とはいえ、ひとまとめにして「関係会社株式」という勘定科目として計上することがあります。

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ここで、「関連会社」と「子会社」の違いについても説明を加えたいと思います。

 

例えば、一方の会社が他方の会社の発行済株式50%以上を所有し、他方の会社の株主総会等を支配しているといえる状況なら、支配する側を親会社、支配されている側を「子会社」と呼びます。

 

別のパターンとしては、会社Aが会社Cの発行済株式の保有率が50%以下だとしても、会社Cの株式を一定数持っているようなパターンもあり、その場合でも会社Aは会社Cに大きな影響力を持つことになります。

 

この場合は会社Aが他方の会社Cを支配しているわけではないとしても、会社Cの売上や経営判断に大きな影響を与えることができます。

 

このようなケースの場合、会社Cを「関連会社」とみなすことができ、会社Cが発行する株式を取得した場合、「関連会社の株式」という勘定科目に計上されます。

関係会社出資金と関係会社株式の違い

この二つの項目にははっきりとした違いがあります。

 

簡単に言うと、関係会社が株式会社であるなら「関係会社株式」という項目になりますし、関係会社が信用金庫、有限会社あるいは組合等であるなら、その場合は「関係会社出資金」という扱いになります。

 

簿記をマスターするには、こうした良く似た用語の意味の違いをしっかりと理解することが大切です。

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