熱中症対策として飴を購入したら、勘定科目はどこに仕訳をする?

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クールビズが大流行するほど連日猛暑になることが多い日本の夏ですが、そうした環境で一日中働く社員を抱える企業にとっては、熱中症対策としてたくさんの経費が掛かります。

 

熱中症対策にどのようなものを購入するかは企業によって異なりますが、目的が熱中症対策とはっきりしているような出費の勘定科目は、どのように取り扱うのが良いのでしょうか。

熱中症対策は社員の健康維持に必要な対策

具体的にどんな熱中症対策をしているのか、どんなアイテムを購入しているのかという点については、それぞれの企業の特徴や労働環境などによって異なります。

 

飴とか麦茶などを購入して熱中症対策としている企業がある一方で、それでは十分な対策にならないという理由で、直接体を冷やすことができるボディスーツを支給するなどの対策が必要な企業もあります。

 

社員が置かれている労働環境によって、どんな熱中症対策が必要なのかが異なりますし、それに対して企業が支払う熱中症対策費用の金額も異なります。

 

金額が少ない場合には、勘定科目では雑費とか消耗品として仕訳しようかなと考える経理担当者は多いのですが、実は熱中症対策のために使った費用に関しては、飴など細かいものでも、使った費用の金額にかかわらず、勘定科目は福利厚生費に仕訳をするのが妥当です。

 

たとえば企業が事前に熱中症対策アイテムの購入を計画していて、その計画に基づいて購入したという場合には、勘定科目の仕訳はそれほど難しくならないことが多いものです。

 

仮に、購入した対策アイテムの中に飴が入っていても、それは他の対策アイテムと同様に、社員の熱中症を予防するために購入した飴なので、福利厚生費の勘定科目に仕訳をするのが適切です。

 

それではもし、外出先などで熱中症対策として、飲み物や飴を購入した場合には、勘定科目はどうなるのでしょうか?

 

金額が小さいと、雑費とか消耗品という勘定科目に仕訳しても特に問題はありません。

 

しかし、厳密にどこで何をどんな目的で購入したのかという点を明確にしたいのなら、熱中症対策のために購入した飴は、福利厚生費の勘定科目に仕訳するのが正解となります。

 

専門的に言うなら、法定外福利厚生費用と呼ばれるものですが、勘定科目の上では福利厚生費という一つのカテゴリーに含めて問題ありません。

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ケースバイケースが多い

社員の労働環境の中には、事前に計画していたり想定していた部分以外にも、熱中症対策のための飴や水の購入が必要になるケースがあります。

 

例えば、夏に1日とか2日間だけ、社員が屋外で清掃作業をしたとか、草むしりなどの作業をしたという場合には、気温や天候、季節によっては熱中症のリスクが高くなるため、対策が必要となります。

 

事前に企業が福利厚生の一環として飴や水を購入していた場合には問題ありませんが、部署ごとに「ちょっと飴と麦茶を買ってきて」なんてこともあるでしょう。

 

この場合には、購入の目的は熱中症の対策ですが、定期的に出費が発生するわけもなく、金額的にもそれほど高額ではないという理由で、勘定科目の雑費に仕訳するという企業はたくさんあります。

 

厳密に言うなら福利厚生費となりますが、ケースバイケースで企業の経理担当者が判断すると良いでしょう。

企業に求められる熱中症の対策

オフィス内で働く従業員なら、エアコンが効いて快適な環境で働くことができます。

 

しかし、企業によっては工場や屋外で働かなければいけない社員を多く抱えていて、蒸し風呂状態の環境で毎日働くようなこともあります。

 

そのため、暑さ対策というだけではなく、社員を熱中症から守るための対策は、多くの企業に求められています。

 

福利厚生の一環として飴や飲料水を確保したり、ニーズに合わせて体温を冷やすための扇風機などの設備を整えるなど、幅広いコストでの対策が必要となります。

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