雑損失と雑費の違いを解説!注意ポイントとは?
勘定科目の中には「雑損失」や「雑費」など、似ている名前で違いがわかりにくい科目もあります。
これらの違いは、一見同じに見えて違う意味を持っていることがあります。
便利に使える勘定科目でもありますが、多く使いすぎてしまうと税務署からチェックを受けてしまう可能性もあります。
2つの違いを理解して、正しい科目を理解しましょう。
雑損失とは?
雑損失とは、勘定科目の1つであり営業外費用に含まれているが、分けることができない経費のことをいいます。
金額も定額なので、重要度が低いものを管理するための勘定項目のことを指します。
雑損失の金額が大きい場合、新しく項目に分けて違いを管理することがわかりやすい科目になります。
別名で雑損とも呼ばれることがあり、どちらも同じ意味を持っています。
中には、現金過不足のほか罰金、損失なども含まれています。
注意したいことは、雑損失は企業によって異なるケースがあります。
法律上において、営業外費用の10%が基準になり、基準を上回る場合は雑損失を独立科目として区別すると良いでしょう。
スポンサーリンク雑費との違いとは?
「雑費」とは、計上する場合に適切な勘定科目がなく低い金額で重要性も低いものが当てはまります。
適切な勘定科目に当てはまらない場合に使用するため、一時的な勘定科目として使用することが多いです。
できるだけ、決算を迎える前に少ない金額で区別しておく必要があるでしょう。
一般的に事業に関連しない経費を区別することですが、原則的に取引回数が多いものは勘定科目を追加することが必要です。
具体的に、会社で使うお守りやお札、飲食店のキャンセル代、臨時の清掃費用などに使用することがあります。
これらの勘定には、項目がないため雑費として区別して良いでしょう。
このことから雑費用との違いは、営業活動に付随している重要性が低いこと、金額が低いものは、雑費になるということです。
雑費を計上する時に注意したいこと
雑費は、勘定目的がない場合に使う科目なので便利に使うことができますが、多く使用してしまうと帳簿作成が疎かになっていると判断されてしまうため、計上する場合は摘要欄をしっかり利用して作成しましょう。
また、基本的に上限金額の設定はないためいくら使用しても問題はありません。
しかし、決算書を見た時に正しく経営状況を判断できるようにすることを目的としているため、細かく記載することが求められるでしょう。
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