勘定科目の水利費とは、どんな費用?
個人事業主や法人の企業が、オフィス内に美味しいミネラルウォーターのサーバーを設置して利用する際、消耗品となる水を購入するということで、その水の購入にかかる費用は消耗品費と処理することが多いでしょう。
しかし、勘定科目には、消耗品費とは別に、水利費というものがあります。
これはどんな費用で、どんな特徴があるのでしょうか?
水利費とは?
水利費とは、川から水を引く水路を建設する際にかかる費用や、その費用を支払うために借り入れている借入金などを指します。
主に、水路の工事費や維持管理費、それにかかる人件費などが含まれていて、まとめて水利費として勘定科目で処理することになります。
水利費は、土地に付随している費用です。
造成したのがはるか昔で、自分とは関係ないと思っていても、売買や相続などで手に入れた土地に水路がついていれば、それは土地の所有者が費用を負担することになります。
ただし、個人が所有する宅地においてはあまり関係がありません。
多くの場合は大掛かりな配水路が必要となる農業用水に関する費用で、農業などの第一次産業に従事している法人では、この費用を勘定科目として処理しなければいけません。
スポンサーリンク水利費と水代は同じ勘定科目
農業業界における専門用語の一つに、「水代」というものがあります。
これは、勘定科目における水利費と同じものです。
農業に使っている用水は、その川の上流にダムなどがあれば、その建設費や維持費などを、農業をしている土地の所有者が負担しなければいけません。
用水から引く水は無料というわけではないのです。
具体的にいくらぐらいの費用が掛かるかについては、ケースバイケースで異なります。
一般的には、ダムやポンプ、水路の建設費や維持費、運転経費など、灌漑している面積によって、負担する費用が決まります。
水利費は、毎月請求されることもあれば、年に一度ということもあります。
農業用地では使用する水の量は年によって大きく変わることはないため、請求される水利費の金額は年によって大きく変わることは少ないでしょう。
ダムの建設を国や自治体が負担したらどうなるの?
用水路の上流にあるダムの建設には、国や自治体が補助金を出しているケースが少なくありません。
国や自治体が出した補助金の金額までも利用者が負担しなければいけないかという点については、受益者負担として利用者がいくらか負担することはあります。
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