水道光熱費と動力費の違いとは?
企業が用いる勘定科目には、動力費や水道光熱費があります。
企業が水道料や光熱費を支払う際に用いる勘定科目ですが、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。
その違いについて、それぞれ説明します。
動力費とは?
企業の会計上で使用される勘定科目の1つに挙げられるのが動力費です。
これは製造業などの工場で用いられる製造経費を仕訳するためのものです。
工場独自で使用される経費でもあり、製造する際のエネルギー源となる費用のほとんどをこの動力費として計上します。
この動力費として仕訳した後、製造や加工原価などとして計算されることが一般的です。
工場で動かす機械の電力や燃料、水道料やガスなどの光熱費をエネルギー源として発注する必要があり、これらを動力費として計上することができます。
水道光熱費とは?
水道光熱費は、会社を経営する上で必要な水道代やガス代、電気代を経費として計上するための勘定科目です。
経費として計上することができる水道光熱費を節約すれば、会社にとっては利益を増やすことになります。
まとめて水道光熱費として管理することも可能ですが、水道光熱費の内訳をきちんと管理したい場合には、電気代・水道代・ガス代をそれぞれ別の勘定科目に仕訳して処理することもできます。
スポンサーリンク動力費と水道光熱費の違い
動力費は、工場などで製造を行うために使用するエネルギー源に対して用いる勘定科目であるという違いがあります。
オフィスなどで利用する水道光熱費は、動力費に該当しません。
動力費はあくまで製造業を営む会社の工場が独自で使用する経費となるため、仕訳をする際にはその違いに注意が必要です。
水道光熱費を計上する際の注意点
会社のオフィスを自宅で兼用する場合の個人事業主は、水道光熱費を計上する際に注意しなければならない点があります。
自宅をオフィスとして使用している場合に、その全ての水道光熱費を経費として計上することはできないということです。
そのため、『家事按分』を行わなければなりません。
家事按分とは、仕事で使用したものとプライベートで使用したものを仕訳することです。
水道光熱費の細かい部分まで、使用した金額をはっきりと算出することは難しいと言えます。
そのため、使用時間や日数を目安に、自分で基準を定めた計算をすることが一般的です。
1カ月の電気代が3万円かかった場合には、仕事で利用した時間を40%とすると、3万円×40%で12,000円を経費として、その月の水道光熱費に計上できます。
水道代やガス代も同様で、この計算式を用いて算出します。
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