頭金を支払った場合の簿記上の取り扱いは?手付金や内金との違いは?

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事業を営んでいる人で、営業用の自動車を購入することもあるでしょう。

 

事業のために自動車を使用する場合、経費として取り扱うことが可能です。

 

自動車ローンを組んで購入して頭金を支払った場合、これは簿記でどのように処理すればいいかで迷う人もいるでしょう。

頭金の簿記のつけ方

もし自動車を購入するために頭金を支払ったのであれば、簿記で処理する際、借方の勘定科目は「前払い金」です。

 

貸方には支払い方法を記載します。

 

もし普通預金から振り込んだのであれば「普通預金」という形で簿記で処理します。

 

この時、「摘要」の部分で「車両購入の頭金」のように記載しておくと丁寧です。

 

車を自動車ローンで購入した場合、頭金を支払った後で毎月ローンを返済するでしょう。

 

この場合の簿記上の処理はどのように行えばいいのでしょうか?

 

ローンを返済したのであれば、借方の勘定科目は「未払い金」が適切です。

 

そして、貸方には支払い方法を記載します。

 

口座からの振り込み・引き落としが多いでしょうから、その場合は「普通預金」という形で処理します。

 

この時にローンの返済分と利息の支払いが発生しますが、この両者は切り離して簿記の処理を進めていきます。

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利息分は、借方の勘定科目で「支払利息」もしくは「利子割引料」という形で処理します。

 

貸方には何も書かず、金額も元本返済と利息支払いの合計金額を記載してかまいません。

 

摘要には「ローン元本返済」「ローン手数料支払い」と記載するのが、簿記の観点から適切です。

頭金と手付金、内金の違いについて

ローンで車を購入する場合、頭金のほかにも「手付金」や「内金」といった言葉がしばしば用いられます。

 

これらの違いについても簿記処理する際に理解しておいた方がいいです。

 

車の代金の一部を支払うという部分では、内金と頭金は共通しています。

 

ただし、頭金はローンを組むにあたって先払いすることを指します。

 

一方、内金とは売買契約にあたって代金の一部を支払う形です。

 

残りの支払額については、内金を差し引いた金額を払うことになります。

 

ちなみに、売買契約がいつから有効になるのかと言えばそれは内金を支払った段階です。

 

内金を支払ってから契約をキャンセルするのは簡単なことではないと考えてください。

 

手付金とは、欲しい車を予約するために支払うお金です。

 

対象の車両を購入する意思のあることを表すためのお金で、手付金を支払うことでお店の人は対象の車両を一定期間確保してくれます。

 

ただし、一定期間ですからいつまでも待ってくれるわけではありません。

 

内容によっては、予約キャンセルした場合でも解約手数料などのペナルティが発生しないこともあります。

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