組戻しをした場合の手数料は?勘定科目をどうするかなどの注意点を紹介
ネットバンキングで、スマホやパソコンを使って簡単に金銭面の取引ができるようになりました。
手軽にできるようになった半面、間違ったところにお金を振り込んでしまう事例も珍しくありません。
間違ったところにお金を振り込んだ場合、組戻しという手続きで対処することが可能です。
この場合、組戻しに関するコストがかかるのか、勘定科目でどう処理をすればいいか気になるところです。
組戻しした場合の勘定科目は?
組戻しをして先方からお金が返金された場合の仕訳はどうすればいいかですが、まず間違えて振込したときの仕訳処理から手を付けないといけません。
この場合、借方は「仮払金」、貸方は「普通(もしくは当座)預金」の勘定科目を用いましょう。
借方は「仮払金」の他に、「未収金」といった勘定科目を用いても問題はありません。
次に、組戻しを金融機関に依頼して、先方から返還されたときの仕訳処理を進めます。
この場合の勘定科目ですが、借方は「普通(もしくは当座)預金」にします。
そして、貸方は「仮払金」の勘定科目で処理をするのがいいでしょう。
別項で見ていきますが組戻しを行った場合、振込手数料が発生します。
スポンサーリンクこの手数料は、こちら側の負担になるでしょう。
手数料の勘定科目は「雑費」という形で借方に記載します。
組戻しをする際の手数料は自己負担
組戻しの申請を行って、誤って振り込んでしまった口座から自分の口座にお金を戻すにあたって振込手数料がかかります。
この手数料は、手続きを依頼したこちらの負担となりますので、注意しましょう。
ちなみに、手数料がどのくらいかかるかについては金融機関によってまちまちです。
また、同じ金融機関の口座同士の手続きと別の金融機関からの返還とでは手数料が変わってくる可能性があります。
参考までに、ある地方銀行のケースでチェックしてみると組戻しに伴う手数料は決して安くありません。
組戻しの依頼をしても、お金が手元に戻ってくるかどうかはわかりません。
金融機関の方から「誤って入金があったみたいなので、お金を戻してほしい」と誤入金した先の顧客に連絡します。
相手が了承すれば戻ってきますが、もしかすると先方が了承してくれない場合があるかもしれません。
その場合には金融機関はそれ以上のアクションを起こしません。
自分で訴訟を起こすなどの手段で、先方と交渉を進めていかなければなりません。
このように面倒な手続きになる可能性が高いので、入金する際には誤って情報を入力していないかを確認しましょう。
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