勘定科目のA/Cってどんな意味?
勘定科目でA/Cという記号を使用することがあります。
普段勘定科目を記録していてA/C表記を使用するケースというのはどれくらいあるのかは、記録する人によって異なります。
脱サラをして起業する人が増えているので、確定申告に向けて帳簿付けを始めたという人も多いかもしれません。
そこで勘定科目とA/Cの意味や豆知識をまとめてみました。
A/Cの意味
A/Cというのは英語のaccountという単語の略称です。
accountは勘定科目のことで、A/Cというのは勘定科目そのものを指します。
帳簿上現金A/Cと記載がある場合は現金勘定のことを指して使われます。
略語を使用することで、記録を簡易化できるので、このような表現を使用するケースが良く見られます。
勘定科目とは
勘定科目(A/C)は帳簿をつける際にどうしても理解しておかなければいけません。
簿記を学んだことがある人なら、あえて学ぶ必要はないですが、ゼロからスタートする場合には、この言葉の意味や概念を理解しておかなければいけません。
勘定科目は「勘定」と「科目」の2つの単語から成り立っています。
勘定というのは集計するという意味で、科目は単位という意味のことです。
つまりいずれかの単位ごとに集計する、言い換えれば「集計単位」という意味なのです。
勘定科目(A/C)にはいくつもの集計する単位(項目)があります。
例えば手持ちの現金や預金、企業の営業による売上や交通費などの単位があります。
これらはすべて勘定科目に含まれます。
具体的には現金、預金、売掛金、有価証券、仕入れ在庫、建物や備品、車など企業の財産に含まれるもの、売上金、利息、仕入れ、報酬、旅費交通費、接待交際費などの単位があり、これらは儲け分と、儲けから差し引かれる分という意味です。
スポンサーリンク単位と仕訳
勘定科目にはさまざまな単位が含まれますが、それぞれの単位ごとに分ける作業を「仕訳」と呼びます。
英語のaccount(A/C)に対して、仕訳はjournalizingと呼ばれます。
この言葉の意味はそれぞれの取引ごとに、単位を仕分けるという意味です。
仕訳をすることで、会社のもつ財産が増えたり減ったりします。
仕訳上、増える方を借方、減少する方を貸方と表現します。
例えばガソリン代を1万円支払った場合、貸方は1万円(減少:勘定科目は交通費)となり、借方は1万円(現金)と表記されます。
これらの作業を繰り返しながらその月の帳簿を完成させていきます。
この方法は簿記の基本ですが、始めのうちは分かりにくいと感じるかもしれません。
それぞれの意味さえ掴んでしまえば、やがて記帳していくのは苦ではなくなります。
ところで勘定科目のA/C以外にも略して使用する用語があります。
具体的な事例を覚えておくと便利です。
それに合わせてそれぞれの意味も掴んでおくと良いでしょう。
勘定科目:A/C
現金:ゲ、C、G
当座預金:ゲヨ
受取手形:受/手
売掛金:Ux等
買掛金:kx
貸倒引当金:貸引
売上:売
受取利息:うり
などです。
これ以外にも略語はいろいろあります。
なぜ略語を使用するのかというと、手書きで帳簿付けをしていく際の労力を減らすためです。
現在では多くの企業や個人事業主が会計ソフトを使用して帳簿付けをしています。
会計ソフトの利点は、仕訳や帳簿付けをパソコン上で管理できるだけでなく、計算をすべて自動で行ってくれるので、ミスが防げるということです。
もちろん中には手書きで勘定科目ごとに仕訳を行っている企業もありますので、実情に合わせてやりやすいものを選ぶと良いのですが、もし初めて起業するのであれば、一度手書きで帳簿をつけてみると良いかもしれません。
こうすることで、仕訳の意味や、簡略して記帳していくことの便利さ、楽しさが体験できます。
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