木材カット代は勘定科目の何に分類するのが適している?

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業務に必要な木材を必要なサイズに切断してもらった際の木材カット代は、勘定科目の何に分類するのが妥当なのでしょうか?

 

木材をホームセンターなどで購入したり、業者に発注する際には購入費用がかかります。

 

しかし、購入費用とは別に木材カット代の費用がかかるケースがあり、その場合には勘定科目の仕訳で悩んでしまうことが少なくありません。

木材カット代は木材を加工したという考え方が妥当

木材カット代は、木材を購入する際にかかる費用とは別に、加工してもらったという考え方をして勘定科目の加工費に仕訳けるのが妥当です。

 

加工といっても、購入店舗で長さやサイズをサッとカットしてもらうこともあれば、外注業者に依頼してカットをしてもらわなければいけないこともあるでしょう。

 

いずれの場合でも、購入する際にかかる費用とは別にかかっている場合には、勘定科目では加工費として仕訳けるのが一般的です。

 

勘定科目には、他にも外注費外注工賃といった科目があります。

 

木材カット代に関しては、どちらの科目でも間違ってはいない仕訳です。

 

材料の加工を外注することが多い企業なら、勘定科目では外注費という科目を作って仕訳けるのが分かりやすいでしょう。

 

その辺りは、企業の経理担当が一貫性を持って仕訳をすれば問題ありません。

 

加工費として仕訳をしていないからトラブルになるということはありませんし、外注費として仕訳をしなかったことで税務調査であれこれ質問されるというリスクも少ないでしょう。

 

ただし、大切なのは一貫性を持って仕訳けるということです。

 

今期は外注費として仕訳けたけれど、前期は加工費として仕訳けていて、その前は雑費として仕訳けた、というように仕訳の方法を変えてしまうと分かりづらくなり、企業の経理状況や財務状況を把握しづらくなるので注意してください。

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外注加工費でなければいけないのはこんな時

木材カットを外注で他社に依頼するということは、木材を取り扱う法人なら定期的もしくは頻繁に発生する勘定科目です。

 

もしも法人が製造業や建設業に従事している企業で、製造過程の一部に使用する木材の切断を他社に外注で委託しているという場合には、木材カット代は勘定科目では外注加工費に仕訳するのが基本となります。

 

その理由は、外注加工費として勘定科目に仕訳けることで、製造原価として計上することが可能になるからです。

 

建設業に従事する法人の場合には、木材カット代がどうしても建設工事を遂行する上で必要な費用ということはあるでしょう。

 

この場合も同様に、木材カット代を外注加工費として勘定科目に仕訳をする事で、建設にかかる原価として計上できるようになります。

消耗品や雑費として仕訳けるのはアリ?

木材カット代は、材料として使用する木材を購入する際にかかった費用というわけではなく、すでに購入している木材を別の形やサイズへ加工するためにかかる費用と考えることができます。

 

そのため、消耗品という勘定科目に仕訳けるのは妥当ではありません。

 

また、金額が小さい支出だとわざわざ勘定科目を探すのが面倒ですし、頻繁に発生するような費用でなければ、雑費として処理しても問題ないと考えがちです。

 

確かに、消耗品ではなくても一回しか発生しない費用なら、木材カット代を雑費として仕訳けても、後からトラブルになる可能性は少ないでしょう。

 

ただし、雑費として仕訳ける際には、雑費の金額が大きく膨らまないように気を付けることが重要です。

 

金額が小さいからといってあれもこれも雑費にしたり、頻繁に発生する費用ではないからという理由で雑費にしたりしていると、雑費の金額が大きくなってしまい、税務調査の際にはあれこれ質問されることになります。

 

そうした説明をするのは面倒ですし、大変です。

 

準備のための時間もかかります。

 

そうした手間と時間を省くためにも、できるだけ勘定科目の雑費は使わないように意識しましょう。

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