地鎮祭で奉納する奉献酒(ほうけんしゅ)の勘定科目は「雑費」で合ってる?
土木工事や建築工事を行う前にする地鎮祭。
工事の際に事故がないことや工事後に建物や人がますます繁栄してくれることを願って行われます。
その土地の神様を鎮めて土地を使用する許可をもらうことも儀式の流れとしてあり、神主を呼んで祈祷してもらいます。
地鎮祭で神様にお供えする物は、海のものや山のものの他にも「奉献酒(ほうけんしゅ)」が有名です。
奉献酒とは神様が宿った神聖なお酒のことで各自が持ち寄って奉納します。
しかし、この奉献酒を会社で購入した場合、勘定科目はどこに分類したら良いのでしょうか。
奉献酒は雑費で処理して良いのか
地鎮祭に参加するのは施工主の他に、工務店や施工業者、建築事務所などの工事責任者や現場監督者、設計担当者などです。
自分が関わった工事が始まる際に出席して、マナーとして奉献酒を奉納するのが一般的です。
しかし、経理担当者として困るのが、この奉献酒は勘定科目のどれに当たるか判断がつかないことでしょう。
通常は勘定科目のどれにも当たらない場合は「雑費」として処理します。
スポンサーリンクしかし、地鎮祭へは業務の一環として参加しているケースが多いですし、仕事上の付き合いとした購入目的なので雑費ではなく「交際費」になる気がします。
雑費に分類して本当に良いのか分からなくなるかもしれません。
交際費とは、仕事上で付き合いのある仕入先やお得意先と交際する上でかかった費用のことを言います。
奉献酒も施工主との付き合いのための交際費と言えそうですが、実は違うのです。
地鎮祭などの工事のために行われる祭事でかかった経費については交際費ではなく、交通安全や繁栄といった神事のための費用としてとらえられます。
神事のための費用は特定の勘定科目がないため雑費として分類できます。
ただし前任の経理担当者が「交際費」と分類していたなら、それに合わせた方が無難です。
勘定科目は種類が多いため、ばらけて分類しておくと後で見返す時に大変です。
一貫性を出すために同じような勘定科目で処理しましょう。
奉献酒の化粧箱やのし紙は雑費として計上しても良いの?
奉献酒を地鎮祭で奉納する時は、ボトルがむき出しのままではなく化粧箱やのし紙で梱包するのがマナーです。
しかし通常、化粧箱やのし紙は 消耗品費や交際費、事務用品費に当たるのが一般的です。
地鎮祭のために化粧箱を購入した場合は、奉献酒とセットなので雑費としても良いのでしょうか。
結論から言うと、雑費として計上してもかまいません。
地鎮祭のためにかかった一連の費用(直会など)は雑費として処理できます。
勘定科目には法律で厳格に種類は決められていませんし、購入する時の目的が大事だからです。
この場合はすべて神事のための費用となるので雑費でまとめられます。
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