受付待合室用の老眼鏡、勘定科目ではどこに分類する?

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クリニックなどの医療機関、また、美容院やスパなどのサービス業の施設にある受付待合室には、老眼鏡や新聞、雑誌などが置かれていることが多々あります。

 

その中で、受付待合室用に購入した老眼鏡の場合、その購入費用は勘定科目のどこに分類するのが適切なのでしょうか。

サービス費vs消耗品

受付待合室用の老眼鏡は、社員が利用するために購入したものでもなければ、個人ユースで購入したものでもありません。

 

顧客に対して提供するサービスの一環として購入した老眼鏡といえます。

 

そのため、勘定科目のどこに分類するのが妥当かという点に関しては、顧客へのサービスの一環として購入したものという観点から、サービス費の勘定科目で仕訳をするのが適切といえます。

 

受付待合室でサービス費の勘定科目に仕訳をされるものは、老眼鏡以外にもたくさんあります。

 

例えば、新聞や雑誌などは、定期的かつ頻繁に購入が必要ですし、来客用のスリッパや消毒液などもまた、従業員のためのアイテムではなく、顧客へのサービスとして購入するものです。

 

同じ受付待合室用のアイテムでも、購入する頻度やかかる金額などは異なりますが、顧客のためのサービス提供における出費という点で、勘定科目ではサービス費として仕訳けるのがベストでしょう。

 

こうしたサービス費への仕訳は、従業員が使うものではなく、顧客へのサービスを目的としている支出ならOKです。

 

使用場所や置いておく場所が受付待合室でなくても問題ありません。

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受付待合室用のアイテムが老眼鏡のみで購入頻度は多くなく、ほぼ単発的な出費という場合には、サービス費ではなく消耗品として仕訳けることも可能です。

 

受付待合室用に雑誌や新聞など、定期的に費用がかかるアイテムもあるなら、老眼鏡もまとめてサービス費の勘定科目で仕訳けるのが適切です。

 

しかし受付待合室には老眼鏡しか置いていないという場合には、雑誌や新聞の購入を頻繁に行わず、費用が頻繁に発生するわけではないでしょう。

 

たまにしか発生しないアイテムに対して、わざわざ新規に勘定科目を作るというのは面倒でもあります。

 

その場合は、消耗品として仕訳けても問題はないでしょう。

 

サービス費として仕訳けるのか、それとも消耗品として仕訳けるのかに関しては、その企業の経理担当者が一貫性を持って対応することが一番大事です。

 

受付待合室用の老眼鏡という1点だけについて勘定科目の仕訳を考えるのなら、サービス費でも消耗品でも問題はありません。

 

しかし、他にも雑誌や新聞などサービス費に該当する費用がある場合には、全部まとめて消耗品に仕訳をしてしまうと、後から受付待合室用にいくらの費用がかかったのかという点を把握できなくなってしまいます。

 

そのため、企業全体の出費や経費をバランスよく見ながら、どんな勘定科目に仕訳けるのが妥当なのかを決めると良いでしょう。

従業員のために購入した老眼鏡の仕訳は?

同じ老眼鏡を購入した費用でも、顧客が使用するための受付待合室用なら、サービス費とか消耗品として仕訳をする事が可能です。

 

しかし、従業員のために購入した場合には、サービス費として仕訳けることはできません。

 

例えば、従業員が休憩室で使うために購入した老眼鏡なら、消耗品として仕訳をしたり、福利厚生費として仕訳をすることが適切でしょう。

 

もしも老眼鏡の購入が、複数の社員が共有するためのものではなく、特定の社員の業務遂行のために必要な場合は、どのような勘定科目に仕訳をするのが良いのでしょうか。

 

実はその場合も、業務用として購入し、使用する老眼鏡であれば福利厚生費として仕訳が可能です。

 

しかし、個人が購入する老眼鏡で、仕事以外のプライベートでも使用するものなら、経費にすることはできません。

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