米袋を購入したら、その購入費用は勘定科目の何に分類する?

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米を取り扱う農業関連の法人では、米袋を購入する機会があります。

 

米袋は中にお米を入れるための袋で、販売する商品というわけでもなければ、それを使って何かを作るための材料というわけでもありません。

 

この米袋の購入費用は、勘定科目ではどこに分類するのが適切なのでしょうか。

米袋は包装資材

米袋は、商品や製品を分けたり取り扱い安くするための包装資材と考えることができます。

 

米袋だけではなく、その他の箱や袋などを購入する場合にも、こういったアイテムは包装資材とみなすのが適切です。

 

包装資材を購入したり、運送する際にかかる費用については、荷造運賃手数料という勘定科目で仕訳をするのが適切です。

 

米袋の購入に際してかかる費用の金額がそれほど大きくならない場合には、荷造運賃手数料という勘定科目にまとめて仕訳をすると良いでしょう。

 

ただし、金額が大きくなる場合には、もう少し細かい勘定科目で内訳を示したほうが良いかもしれません。

 

米袋の購入には、購入するための費用とは別に運送にかかる費用や、農協・市場から課せられる手数料などがあります。

 

そのため、包装資材の購入代金に関しては、荷造費という勘定科目に仕訳をして、その他にかかる手数料や運送費に関しては、運賃という勘定科目に仕訳をするという方法もあります。

 

こうすることによって、米袋の購入金額が大きくなった場合に、実際の購入にはいくらかかって、手数料や運送にいくらかかったのかという内訳を確認しやすくなります。

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荷造運賃手数料以外の勘定科目は?

もしも米袋の購入費用の金額がそれほど大きくなく、しかも購入する頻度が定期的ではなくて単発的なものなら、荷造運賃手数料以外の勘定科目に仕訳をする事も可能です。

 

該当するものとしては、消耗品が適切といえます。

 

定期的に費用が発生する場合には、消耗品として仕訳をするのは理想的ではありませんが、単発的な場合には消耗品として取り扱っても後から大きな問題になることはありません。

 

もし、定期的に米袋を購入しなければいけない場合に消耗品として仕訳をしてしまうと、文房具などの他の消耗品の購入費用や出費と混ざってしまい、最終的に米袋の購入にいくらかかったのかという点が把握しにくくなってしまいます。

 

そのため、何回かの出費が想定される場合は、できるだけ消耗品ではなく、荷造運賃手数料として仕訳けることをおすすめします。

 

どの勘定科目に仕訳けるのが妥当なのか分からずに、雑費として仕訳けるという経理担当者は少なくありません。

 

それは、勘定科目の仕訳という点ではあまりおすすめできません。

 

その理由は、勘定科目が分からないからといって、とりあえず雑費として仕訳をしていると、雑費への仕訳が大きく膨らみやすくなってしまうからです。

 

税務調査が入った時に雑費への仕訳が大きいと、一つ一つの出費に対して細かい説明を求められることになり、その対応に大きな手間と時間がかかります。

 

そうした精神的かつ物理的な負担を軽減するためには、できるだけ雑費への仕訳は避けるのが賢明なのです。

 

米袋の購入に関しても、もしも企業の勘定科目に荷造運賃という科目がなければ、新規で項目を作るという方法もアリです。

 

できるだけ分かりやすく仕訳することによって、長期的に見れば企業の財務状況を把握しやすくなるというメリットが期待できます。

年度末に未使用の場合にはどうする?

基本的に、米袋などの梱包資材や包装資材は、実際に使うまでは費用として取り扱われることがありません。

 

そのため、多めに米袋を購入して年度末までに使わなかったという場合には、残った分を勘定科目上で貯蔵品といった資産勘定へ振り替える作業が必要となります。

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