額縁の費用はどの勘定科目で処理する?
普段そうそう購入しない品目については、いざ取引実績があると、どういった会計処理をすれば良いのか、困ってしまうことがあります。
その一つの例として、額縁を挙げることができます。
書道を生業としているとか、美術品に関連した業務をしているのならまだしも、多くの企業は額縁を買うことは多くありません。
こうしたケースにも迷うことがないように、しっかりと勘定科目に入れる方法を覚えておきましょう。
オフィスに飾る目的での額縁の勘定科目
企業が額縁を購入して使用する用途としては、資格証明書や表彰状などを入れて、オフィスや店舗などに飾るということがほとんどです。
特に、飲食店や不動産会社などは証書の見やすい位置への提示をすることが習慣となっていますので、額縁を利用する機会が出てきます。
といっても、一度かけたらずっとそのままですので、定期的に購入するものでもありません。
こうしたことから、取得費用は低いですし、頻度もかなり低いです。
そのため、勘定科目は「消耗品費」もしくは「事務用品費」にして、一括で経費計上するのが適切と言えます。
少額で済んだのであれば、「雑費」の勘定科目にしてしまうことで、処理をより楽にすることもできます。
スポンサーリンク美術品などの用途の額縁を処理する方法
上記のように、単に証書をオフィスやお店に飾るためであれば、処理が簡単です。
一方で、美術品としての絵画を飾るための額縁だと、処理の仕方が異なることがあります。
高価な絵画だと、それに見合う高額の額縁を使うことがほとんどです。
そして、通常は絵画そのものと額縁がセットで販売されることが多いです。
そのため、投資目的であれオフィスなどに飾るためのものであれ、一緒に資産計上するのが普通です。
勘定科目としては、「工具器具備品」などに入れることができます。
もちろん、この場合は購入代金が10万円を超えるケースです。
それ以下の金額で購入したのであれば、「消耗品費」の勘定科目で一括経費計上できます。
また、美術品を販売する目的で額縁を購入しているのであれば、「消耗品費」などで処理することができます。
ちなみに、企業が100万円以上の額縁を含む美術品を購入する場合は、資産計上することになるものの、非減価償却資産として扱われるので注意が必要です。
つまり、美術品は時が経過することによって価値が減少するものではないので、減価償却ができないのです。
通常の取引とは異なる処理が求められますので注意しましょう。
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